サンクチュアリ 花小路 @ 天文館 鹿児島市

わけわかりませんよね。新型コロナウイルスの感染拡大、このまま行動制限をしないで、個々の判断、感染対策だけでいいのでしょうか。鹿児島も感染者数過去最高を数えました。死者も出ています。重症化のリスクは低いからと、ほぼすべてを個々の事業者、個人の感染対策に委ねて、経済最優先でということなんでしょうねえ。4回目のワクチン接種もあまり進んでいないようだし、 10月からは有料になると。わけわかりませんよねえ。このままでは、またまた医療の現場にしわ寄せがいくようで …… 。「国民の命を守る」って具体的にどういうことを意味してるんでしょうねえ。わからないことだらけだ。僕はまだまだ怖いです。だから個人的にはいろんなことを続けていますし、まちには出かけません。「何を言ってるんですか、マスクは必要ないって言ってるのに」って笑われましたが、誰がマスクは必要ないって言いました? なんだか世間とのズレを激しく感じる清水哲男です。

INDEX

  1. Prof. 田川文彦の揺れる音楽道
  2. しみてつコラム「好きなだけなのだ」
  3. 揺れて歩く人々の問いvol.43
  4. 種子島mini写真集「ISLAND LIFE」「ISLAND SCENERY」好評発売中!
  5. ご購入のご案内

● ● ●

Prof. 田川文彦の揺れる音楽道

metaphysical:感覚と経験を超えて

「metaphysical:感覚と経験を超えて」https://soundcloud.com/yurete_aruku/metaphysical
祈りとはなんだろうか。思い出とはなんだろうか。自らの感覚と経験から湧き出る果てしない思い。やがてそれはあらゆる〈モノ〉から解き放たれ、森羅万象となる。
清水哲男写真集「揺れて歩く」サウンドトラック https://soundcloud.com/yurete_aruku

● ● ●

しみてつコラム「好きなだけなのだ」

写真/金久まひる

コンコンチキチン コンチキチン

モニターの中で長刀鉾が全身を軋ませながら向きを変えた。大勢の男たちが綱を引き、囃子方がテンポの速いお囃しで煽り立てる。通り沿いのビルがどれだけ大きくなろうが、長刀鉾の存在感をしのぐものはない。
京都祇園祭の山鉾巡行が3年ぶりに戻ってきた。ああ、京都の夏が戻ってきたな。
そんな思いで見つめていた。京都では山鉾巡行を境に夏が燃え上がる。そうしてその炎は五山の送り火とともにしずまりやがて秋を迎えるのだ。京都の人々にとって祇園祭や五山の送り火は、季節の風物詩ではなく暮らしの一部。ましてや観光イベントではない。祭りを担う人々にとってはもちろんだが、ひろく京都に住まう人々にとってもそうなのだ。

コンコンチキチン コンチキチン

まち中の小さな路地が思い浮かぶ。記憶の中の京都のまちは何も変わっていない。
新型コロナウイルスの感染拡大で、祇園祭も様々な行事が中止になったり縮小したりしたが、神事だけは粛々と執り行われてきた。しかし、コロナ禍もひと段落ということだろう、感染拡大防止に腐心し厳重な警戒のもとでの挙行ということで、3年ぶりに山鉾巡行も神輿渡御も復活した。ようやく通常の形に戻ったように見えたが、まだまだ本来の形には戻っていないそうだ。こんな話を聞いた。京都、裏寺のとある酒場でのことだ。

コンコンチキチン コンチキチン

東京から訪れたという酔客が声高に祇園祭を語る。東京から祇園祭を見にきたのだという。毎年きていたのだが、この3年間はさみしい思いをしていたと。
「やっぱり賑やかでなくちゃ、祇園祭は。観光も廃れちゃうでしょ。そうなりゃあ京都も終わりだ」
たしかに祇園祭は大きな観光資源のひとつに間違いない。しかし観光イベントではないのだ。祇園祭の由来はおよそ1,100年前、平安時代に京都で流行した疫病を鎮めるため、神泉苑にて66本の矛をつくり疫病の退散を祈願したのが始まりだという。
疫病退散が目的だったのだ。それが今や観光イベントのように受けとめられている。そして人出=経済として見られるのだ。誰もが口を揃えて言う。「経済を回さないと」と。

コンコンチキチン コンチキチン

僕は経済なんてどうでもいいと思う。それは祇園祭が観光資源で経済だと言う人が、しっかり儲けてくれたらいいことだ。でも、祇園祭は観光がダメになって、経済がダメになって、京都が廃れたってなくなりはしない。それは京都の人々にとって文化であり、伝統であり、暮らしの一部なのだ。1,100年の歴史がそのことを物語っている。
日本全国どこの祭りだってそうだろう。地元の人が地元の平穏と幸せのために祈りを捧げる。何人、何万人集まろうが、関係ない。賑やかなほうがいいに決まってるけど、経済なんてどうでもいいのだ。伝えられたようなやり方で、祈りを捧げることが大切なのだ。
経済なんてどうでもいい。僕は京都が好きなだけなのだ。そんなことを思いながらモニターに見入っていた。

● ● ●

揺れて歩く人々の問いvol.43
テーマ:あなたは新型コロナウイルスの感染状況をどう思いますか?

https://www.facebook.com/groups/1651099238372682/posts/2393765014106097/

冒頭でもお話ししていますが、新型コロナウイルスの感染拡大、このまま状況を見ているだけでいいのでしょうかね。あなたはどう思われますか。次回43回目の問いかけです。「揺れて歩く人々の対話テーブル」にアップいたします。今あなたが思っていることをお聞かせください。

● ● ●

清水哲男写真展「種子島物語」開催にあわせて
種子島写真集「ISLAND LIFE」「ISRAND SCENERY」好評発売中です!。


種子島の風景と暮らしを、展示した作品の中から32点に絞って収録しました。清水哲男には珍しいオールカラーの作品集です。お買い求めは、清水哲男事務所のBOOK SHOPからどうぞ。ちょっぴりお買い得な2冊組も用意しました。
清水哲男事務所のBOOK SHOP https://shop.office432.jp/
清水哲男事務所近辺にお住いの方には手渡しも可能です。

● ● ●


★「揺れて歩く」ご購入のご案内

「揺れて歩く」応援団にご登録いただいた方から「登録したけれど、本が届かない」というお問い合わせをいただいております。応援団へのご登録はご購入のご予約ではございません。ご購入ご希望の方は下記の各サイトをご利用ください。
なお応援団サイトでは、本送付後の郵便振替でのお支払いお取り扱いができません。応援団サイトでは銀行振込、清水哲男事務所のBookShopでは銀行振込、クレジットカード決済となります。エディション・エフのネット通販ではクレジットカード、各種キャリア決済、PayPal、でのお支払いを選択していただけます。
エディション・エフのブックショップ
「しみてつ応援団」の販売サイト
清水哲男事務所のBook Shop
「揺れて歩く ある夫婦の一六六日」概要
頁数:192p
体裁:B5変形横型(182mm×210mm)
ISBN:978-4909819086
2020年4月15日 初版発行
価格:2420円(本体2200円+税)
只今送料無料キャンペーン中です!
最後までおつきあいありがとうございました。
本メールマガジンは原則毎月2回隔週にお届けいたします。
発行:揺れて歩くニュース編集室
発行者:清水哲男
書籍「揺れて歩く」公式HP
揺れて歩く人々の対話テーブル
【揺れて歩くラジオ】第2、第4金曜日 21:00〜22:00

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です