横目流し目 100回続いたということ

すべてのはじまりはこの1冊から

「揺れて歩くニュース」は今号で無事100号を迎えました。読者のみなさん、支えてくれているスタッフのみなさんなくしてはありえません。本当にありがとうございます。もともと〈「揺れて歩く」応援団〉の機関紙的存在としてスタートしましたが、その後応援団ではじめた〈妄想ラジオ〉〈揺れて歩くラジオ〉のWEBメディアとなり、ラジオの相方ナガヤンこと永山由高さんが日置市長になられて以降、ラジオを〈揺れて歩く&妄想ラジオ〉とし、ニュース共々私清水哲男の個人メディアとして続けてきました。最近はラジオもニュースもちょっとマンネリ気味かなと反省なんかもしたりして……。やっぱりひとりはダメだなと。
そんなこともあって100号達成を機に、一旦やめようかななどとずいぶん葛藤を続けてきました。しかしここまでやってきてやめちゃうのも勿体無いなと、やっぱり続けることにしました。次は目指せ200号!です。もう4年ばかり頑張ろうと思います。こんなメッセージにも励まされています。
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100号おめでとうございます! 4年間続けるというのは並大抵のことではないと私は思います。素晴らしいです。当初ラジオを一緒に収録したり配信したりしたことを懐かしく思い出します。このメンバーでまた鍋したいです。4年の間、いろんなことが変わりましたね。後悔しないためには、選択した道をこれでよかったと思える今と未来にしていくしかないですね。清水さんのお姿に元気をいただきながら、自分も頑張らねばと思います。どうぞご自愛くださいませ。(S.Nさん)
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そこでいくつか改編を。まず、「揺れて歩くニュース」を清水哲男事務所のWEBマガジンとして事務所のHPからいつでも読んでいただけるようにします。メルマガの配信は従来通り続けていきます。次に新たな執筆者や描(えが)き手、撮り手などを募り、清水哲男の個人メディアからより幅広い充実した読み物を目指します。作曲家田川文彦さんの「揺れる音楽道」は引き続き多彩なテーマで展開していただき、タイミングを見計らってCD、DVDの出版を目指します。SoundCloudはもちろんYouTubeなどSNSを活用して、音・映像などのコンテンツも充実していきます。さらに清水哲男事務所のLINE公式アカウントも開設いたしました。「揺れて歩くニュース」配信のお知らせはLINEでも発信します。さらに紙媒体にこだわる清水哲男としては、紙版「揺れて歩くニュース」の発行も目指します。
ということでますます忙しくなりそうな、そんな予感がします。100回続いたということに満足せずに、もっともっと充実した動きにしていきたいと思っています。でもまあ「揺れて歩くニュース」の名前通り、あっちにフラフラこっちにヨタヨタ、かごしま風にいうとよんごひんごしながらぼちぼちやっていきたいと思います。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
清水哲男事務所LINE公式アカウントはこちらからどうぞ。友だち登録よろしくお願いします。

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INDEX

  1. 横目流し目 100回続いたということ
  2. 清水哲男のサンクチュアリ 酒の大丸
  3. Prof. 田川の揺れる音楽道「美しいニッポンの風景」
  4. しみてつコラム「人生の成果」
  5. 揺れて歩く人々の問い vol.76
  6. 清水哲男写真展・イベント開催のお知らせ
  7. ご購入のご案内

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清水哲男のサンクチュアリ

酒の大丸@JR桃谷駅前,大阪市天王寺区


この笑顔は最高だと思った。カメラを向けると手を向けてニコッと。この大将はきっとなうての飲み手なんだろうなと思わせてくれる。10席あるというが7、8人も入れば満員になる小さな店の小さなカウンターの中で、夫婦で手際よく注文を捌いていく。見ていて気持ちいいというか、時間を忘れて見入ってしまった。
駅前のお世辞にもオシャレだとは言い難い昭和の匂いをぷんぷんさせた店構えだ。少し前なら草臥果てたサラーマンや近所の常連が幅をきかせただろうが、この頃は若いカップル、あるいは若い女性の二人連れなどというのも珍しくはない。もしこの大将が強面のいかつい親父だったら入りにくいかもしれないが、そこはこの笑顔だ。初めてのぞいてもスッと入れる。サンクチュアリの鑑のような店だ。
しかも、壁に貼り出された品書の値段を見て欲しい。安いのだ。近頃の立ち飲みはもっと安くで飲めるぞという人もいるだろう。しかし、ちょっと有名になったあの立ち飲みやその立ち飲みは、確かに安いがすべてが小皿で量が少ないのが残念だ。
瓶ビール(633ml/600円)を飲りながらさくら干し(みりん干し/300円)をかじる。1000円でお釣りが来る。さっさとひっかけて次に行くなどという時にはもってこいだ。こういう店が駅前にしっかり残っている桃谷はなかなかのまちだな。

大将の笑顔もこの店構えも人を呼び込む力はかなりのものだ

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Prof.田川の揺れる音楽道
美しいニッポンの風景

美しい海岸線。しかし何とも言えない違和感が漂う。それは彼方にそびえる巨大な建物のせいだとすぐにわかる。人々は豊かさのためにそれが必要だという。しかし地域の暮らしは豊かになっただろうか。私たちの暮らしは豊かになっただろうか。
フクシマを見るがいい。あの日からあらゆる実りは奪い去られ、荒土が残った。原子力発電所が建設された後、すべての収穫が奪われ、荒野が残された。平穏な風景の中に脅威は息を潜めている。
国内各地の原子力発電所を訪ね、立地地域の日常をカメラに収めた。平穏な日常の陰に隠れた、暮らしの中の不安、人々の心模様を探りたいと思った。原発に賛成か反対かという二項対立ではなく、もっと冷静に暮らしの風景から原発というものを考えたいと。
音楽:田川文彦
写真・編集:清水哲男
制作著作:清水哲男事務所
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揺れて歩く人々の問い vol.76
あなたは験を担ぎますか?

3月15日はとっても験(げん)のいい日だったのですね。天赦日(てんしゃにち)と一粒万倍日(いちりゅうまんばいび)と寅の日が重なったんだそうです。で、財布を替えたという話をちょこちょこ耳に挟みました。お金が貯まるんだそうです。あるいは、一粒万倍の日に必ず宝くじを買うという人もいます。まあその人なりの経験の積み重ねですね。こうするとこうなる、という。いいことも悪いことも、ね。そこであなたに質問です。あなたは何か行動する時験を担ぎますか?
ということで、今回は1名の回答でした。
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M.Fさん
ゲン担ぎはあまりしませんが、数年前に買ったパワーストーンのブレスレットを大切につかっています。糸が切れるの嫌だし誕生日の頃に毎年糸の交換をし、満月の日には月光に、当てるとパワーが石にたまるって言うのを、自分らしくない姿想像して失笑しながら、やっています。
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詳しくは
https://www.facebook.com/groups/1651099238372682/posts/2793735487442379/
をどうぞ。
次回〈揺れて歩く人々の問い vol.77〉は、
いよいよGWですね。あなたは何をして過ごしますか? あるいは過ごしましたか?FBグループ「揺れて歩く人々の対話テーブル」にアップしますので、そちらにコメント書き込みをお願いします。
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しみてつコラム
人生の成果

70年代を過ごした実家のある場所で、70年代の歌を聴きながらこの文章を書いている。昨日は高校時代の悪い仲間と少々呑んだ。その3日前には70年代に憧れていたフォークシンガーを招いてライブをした。70年代、10代の後半から20代の前半、自分が何をしていたかを、何を思って生きていたか……。なんだか時代の波間をプカプカと漂っていたような気がする。
高校時代の悪友は言う。
「お前、昔から存在がはっきりしてたな。いま、そんな仕事をしてるのも頷ける」
漂いはするが決して流されないように、必死になっていたことは確かだ。それは自分の存在に自信がなかったからに他ならない。言ってみれば不安の裏返しだ。振り返るとそんなことの連続だった。不安を振り払うことが、前に進む原動力だったのかもしれない。
そんな不安が今の「自分」をつくりあげてきたのだとひしひしと感じる。そうやって長い時間を重ねてきた。その生きてきた時間の先っぽで本を書き写真を撮り、それを仕事としている。旧い友は「お前らしい」と言う。そのひとことで僕は胸をはれる。これが僕の人生だ。僕は今幸せだ、と。人生というものに成果があるとすれば、この人生は自分のものだ。これが自分の生き方だと前を向いて言えることだと思う。
だが、まだまだ人生を終えるつもりはない。
明日からも不安と向き合いながら日々を重ねていくのだ。
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清水哲男写真展「美しいニッポンの風景」
平穏の中に息を潜めるモノ
開催のご案内

美しい海岸線。しかし何とも言えない違和感が漂う。
それは彼方に巨大な建物のせいだとすぐにわかる。人々は豊かさのためにそれは必要だという。ほんとうにそうなのか……。フクシマを見るがいい。平穏な風景の中に脅威は息を潜めている。
2024年4月26日(金)〜5月6日(月)
11:00〜18:00(最終日は16:00まで)
5月3日に限り清水は不在です
@京都文化博物館 JARFO京・文博(京都市中京区三条高倉 京都文化博物館 別館)
TEL・FAX 075-222-0302
ギャラリー規定によりお花の贈り物はご辞退いたします。

清水哲男写真展「美しいニッポンの風景」ギャラリー外イベントとして

金森幸介ライブ2024 !

まだまだ席に余裕あります!

会場:ふくや京都(京都市中京区三条通り東洞院東入菱屋町39)
日時:4月29日(月・昭和の日)
OPEN 16:00
START 18:00
出演:金森幸介
charge:3000円(別途要飲食:美味しい山形郷土料理と銘酒をお楽しみください)
主催:清水哲男事務所
後援:特定法人京都藝際交流協会JARFO
このライブは清水哲男写真展「美しいニッポンの風景」@JARFO京・文博(2024年4月26日〜5月6日)のギャラリー外イベントとして開催します。
https://www.facebook.com/events/232868643231208/
予約は清水哲男事務所にメールにて
info@office432.jp

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種子島の風景と暮らしを、展示した作品の中から32点に絞って収録しました。清水哲男には珍しいオールカラーの作品集です。お買い求めは、清水哲男事務所のBOOK SHOPからどうぞ。ちょっぴりお買い得な2冊組も用意しました。
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清水哲男事務所近辺にお住いの方には手渡しも可能です。

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「揺れて歩く ある夫婦の一六六日」は下記のネット通販をご利用ください。
清水哲男事務所のBookShopでは銀行振込、クレジットカード決済となります。エディション・エフのネット通販ではクレジットカード、各種キャリア決済、PayPalでのお支払いを選択していただけます。
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【「揺れて歩く ある夫婦の一六六日」概要】
頁数:192p
体裁:B5変形横型(182mm×210mm)
ISBN:978-4909819086
2020年4月15日 初版発行
価格:2420円(本体2200円+税)
最後までおつきあいありがとうございました。
本メールマガジンは原則毎月2回隔週にお届けいたします。
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