INDEX
- 横目流し目 健康第一
- Prof. 田川の揺れる音楽道 #76 A saucerful of secrets
- 清水哲男のサンクチュアリ 丸一屋本店
- 揺れて歩く人々の問い vol.89
- しみてつコラム『ようやく人並み』
- ご購入のご案内
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横目流し目 健康第一
2025年が明けました。去年から思っていたのですが、少なくともあと5年、そう、少なくとも2030年までは元気で仕事を続けたい。そこまでいけばさらに5年その時間を延ばしたいなと。つまり5年をひとつの節目に頑張っていこうかなと思っているわけです。これが20代や30代のようにがむしゃらには突き進めないし、40代50代のようにテクニックで乗り切るわけにもいかない。自分の状況に合わせて、無理なく健康にゆっくり楽しくやっていこうと思うのです。そうやって5年、10年、15年と、イヤイヤ20年、25年と続けて行ければいいなと思います。
そのためには何が大切かというと、一にも二にも健康ですよね。だから今年はそのスタートの年として、心身両面でヘルシー志向を強めようと思います。まず身体の問題。これは食生活のあり方が全てだろうと。僕はこの年まで本当にいい加減な食生活を送ってきました。無頼派、自己破滅型を標榜する僕が、ヘルシー志向だなんてそれこそが噴飯ものです。しかし、2度にわたって大病を経験し、大きく変わりました。野菜なんてウサギの食いもんだと嘯いていた僕が青汁を……。その姿にひっくり返る人も少なくありません。ご飯だって、写真のお弁当のように十六穀米を選んだり、玄米を選んだり。でも御菜(おかず)が豚キムチや春巻きではね。で、野菜が足りないので青汁ということになるのです。
そして心の問題。ゆっくりと落ち着いた気持ちで1年を過ごす。そのためにお茶のお稽古を再開してみようかと。
これでも昔はちゃんとおっ師匠はんについて精勤にお稽古していたものです。遠ざかって20年近くになりますか。お茶って心落ち着けるのにいいンですよね。どんなに忙しくても時間をつくってお湯を沸かし、お菓子をいただいて、お茶をたてる。それをいただきながら、過ぎた時間を振り返りゆく時間を思いやる。そうして自分の「今」を思う。それだけで心にゆとりが生まれ、あらゆることにゆっくり向き合え、自分のせっかちさがおかしくなります。だから新しいおっ師匠はんの下でお稽古し直そうかと。
どうです。食と心から健康を目指すこの計画。なかなかいいと思うのですが、ただひとつ問題が。それは、お茶のおっ師匠はんが厳しくてストレスになりはしないかと。反動でバカ飲みしたりバカ食いしたり……。それだけが心配です。
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Prof.田川の揺れる音楽道 #76
A saucerful of secrets
https://www.youtube.com/watch?v=P8-crWtgxgc
A saucerful of secrets
Change is born, bringing anxiety, veiled mysteries, and enigmatic riddles. The world is a tapestry woven with secrets. Once grasped, truths slip through our fingers like water. The wind blows through.
溢れんばかりの秘密
湧き起こる変化、もたらされる不安、隠された神秘、不可解な謎。この世は秘密に満ちている。
すくい上げた真実は、指の間をこぼれ落ちていく。風が吹き抜ける。
音楽:田川文彦
写真:清水哲男
制作著作:office432
©️office432&F.Tagawa, T.Shimizu 2025
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清水哲男のサンクチュアリ
丸一屋本店@十三本町1丁目,大阪市,淀川区
阪急十三駅西口を出て、そのままトミー(十三)タウンのアーケードを抜ける。そこが十三本町の交差点だ。歩行者信号が青になると、人が一斉に動き出す。どこからこんなに人が湧いて出てくるのかと思うくらいの人混みに酔いそうになりながら、信号を東から西に渡る。人混みはそこで左右に分かれるが、そのまま正面のガラス戸を引きその店に飛び込む。そこが丸一屋本店だ。
下町風情が漂う活気に溢れる庶民のまち十三にピッタリという感じだ。店内は8角形くらいあっただろうか、厨房をぐるっと取り囲むカウンターに、テーブル席が少々。日曜日の昼下りだったが、カウンターには地元の常連酔客が何人か集い、マスターを交えて競馬中継に気炎をあげていた。結果についての評論、これからのレースの予想、実に楽しそうだ。自然に酒も杯を重ねる。それを眺めながらこちらも杯を空ける。
こういう日常が空気に染み込んだような店は、実に居心地がいい。生ビール(500円)でスタートして、2杯目からは芋焼酎のロック(400円)に。お供は揚げ焼き(350円)、蛸の天ぷら(550円)、とろろ納豆(400円)だ。材料の値上がりなどで、居酒屋でも価格高騰は避けられない状況だが、ここは1000円を超えるものはなかった。真鯛、まぐろの造りだって700円、天ぷら、串カツの盛り合わせが880円〜となっていた。しかも今はやり(?)の「2時間まででお願いします」などというひと言もない。そらあゆっくり競馬観戦でもという気分にもなるのはわかる。そしてそういう常連の酔客でこの店がもち、この低価格が維持されているということがよくわかる。その上で常連も一見も関係ないのだ。「酒の下の平等」を貫くような店に出会えた。
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揺れて歩く人々の問い vol.89
2025年、あなたはこの1年をどんな年にしたいですか?
きっと毎年同じことの繰り返しなんだろうけど、年が改まる度に「今年は必ず!」と思うことがいくつもあります。そうして360日ほど経つと「今年は残念だが、来年は必ず!」と思い直すことがいかに多いことか……。それでもやっぱり「今年こそは必ず!」と思ってしまう人は多いのではないでしょうか。2025年はそんなことのない年にしたいですね。負の連鎖を断ち切る、というか。1年の契を必ずやり遂げる年に。みなさんはいかがでしょう。
2025年、あなたはこの1年をどんな年にしたいですか?
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高山 富士子さん
生き抜く年。生きてりゃどうにでもなる。
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松園 功さん
今年から年金を受給、働かず生活出来そう?
それでもガイドの依頼があれば、喜んで承ります!
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Fumihiko Tagawaさん
1回だけでいいので飲食で接客業をやってみたいです。
幸いなことにタイミーという素晴らしいシステムがあるのでどこかの飲食店であまり責任を背負わずに接客してみたいです。
「ボクも1杯いただいていいですか?」
客にたかって….いや店の売上のためにこんなセリフも言ってみたい。
その際にはお声がけしますのでご来店ください。
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古藤只充さん
ステージで震えないこと。
あがり症です。自意識が強い人ほどあがるっていいますけど、嫌ですねぇ。
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Chi-b Hasegawaさん
もう「〜したい」という欲からからできる限り遠ざかって、可能な限り無欲に、慈悲を持って暮らします。そうすればすべての苦しみから救われるので。
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Masako Fujiiさん
お気に入りのポッドキャストで初詣で良い事も悪い事もおきませんようにってお願いすると言う話しを聞いて平穏な一年も良いかもな…と思いました。
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今回コメントを寄せていただいた方、ありがとうございます。詳しくはこちらをどうぞ。
https://www.facebook.com/groups/1651099238372682/posts/3069108893238369
次回90回目の問いかけは、「初詣に行きましたか? 行った人は何をお願いしましたか?」です。行かなかった人の行かなかった理由も聞かせてください。〈揺れて歩く人々の対話テーブル〉でのご回答よろしくお願いします。
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しみてつコラム
『ようやく人並み』
久しぶりにかかりつけの医院で血液検査を受けた。大腸がん、前立腺がんの治療・検査はそれぞれ地域の拠点病院、専門病院で受けていて、それぞれで採血・検査して、かかりつけ医院はそのデータを共有していた。しかし、それぞれで次第に経過観察の間合いが長くなり、今後はかかりつけ医院で半年に1度検査をすることになった。
採血室に入ると顔馴染みの看護師がうれしそうに言った。
「清水さんの血をいただくの久しぶりですね」と。
「あなたは吸血鬼か」と冗談で返すと、
「ふふふふふ。ちょっと太い針をご用意しました」とさらにうれしそうに笑った。
データが出揃うのを待って診察室に入った瞬間、医者が不思議そうな顔で言った。
「清水さん尿酸値が……」
「尿酸値がどうしました?」
「超正常になっています」
通常男性の場合尿酸値は3.8〜7.8mg/dLが正常値とされているが、僕はずっと9〜10代を維持していて立派な痛風持ちだったのだ。かかりつけ医にはずっと薬を処方されていたが一向に数値は下がらず、発作が出るのを抑えてるだけのようなものだった。だからかかりつけ医は僕の尿酸を「頑固な尿酸」とよんでいた。その尿酸値が5.2mg/dLだと医者は不思議がっていたのだ。
「どうしたんですか? 薬も効かなかったのに……」と。
「酒をやめたんですよ。完全じゃないですけど、ほとんど飲まなくなりました」
「えっ!? そんなこと可能なんですか!?」
「私の辞書には不可能という言葉はない(笑)」
「冗談は顔だけにしてくださいね〜」
「……」
それだけではない。体重も減ってきているのだ。ピークの時からすると11kgほど減っていると医者は驚いた。
「ベルトの穴でいうと4つ縮みました。ちょっと歩いたり、運動したりもしているので」
「その調子で頑張りましょうね〜」
「私の辞書には不可能という言葉はない(笑)」と繰り返すと、医者はシラけた笑顔で言った。
「減ったとはいえ、94キロオーバーですからね。まだまだおデブですよ」。そしてやや真顔になり「あんまり急激に減るようなら消化器系のがん再発の不安もあるので、ちゃんと検査しましょうね」と。
こいつは人の努力を認めないのかと少々不機嫌になったが、側にいた看護師の「でも、ずいぶんスマートになられましたね」というひと言でやや持ち直した。
すると医者からトドメのひと言が飛んできた。
「ようやく人並みに近づいてきたってことですよ」
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頁数:192p
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