ご挨拶
パレスチナ、イスラエルが大変なことになってますね。ウクライナとロシアの戦争を含めて、あるいは地球上あちこちで起こる紛争を含めて第3次世界大戦が始まったという専門家がいるほど世界は混沌としています。僕らは大変な状況を生きているんですね。多くの市民、とりわけ子どもの血が流されていることにとんでもない恐ろしさを感じます。だって子どもって未来そのものじゃないですか。ロケット砲を撃ち込んだり、空爆したり、あらゆる暴力を駆使して、子どもたちが死んでもかまわないと思いながら戦争をする大人って、ほんとうにどうかしていると思う。この国だってそう。政治のあり方でどんどん苦しい状況に追い込まれていく子ども達は多い。世の中パリッとしたスーツを着てテレビに登場し、あれやこれや勝手に言葉を垂れ流してる政治家や評論家やマスコミやメディアや、そんな連中が支えているわけでもないし、動かしているわけでもありません。この国をほんとうに支えているのは、苦しいのに文句も言えず毎日を必死に生きている無名の人々とその子ども達なのです。ウクライナに思い切り金を使うなら、海外に思い切り金をばら撒くなら、どうぞこの国で頑張っている人たちのためにも使ってくださいと思う清水哲男です。
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サンクチュアリ 難波屋@西成区萩之茶屋,大阪市
大阪のディープサウスとかディープゾーンとか言われる西成。そこにはいろんな意味が込められている。中には女性が一人歩きするまちではないなどと言う人もいる。確かに酒場は朝から開いているし、朝から酔っ払って路上で寝ているおっちゃんおばちゃん達も少なくない。そういう風景をさして、雰囲気が悪いとか、怖いとか思うならあなたは西成に近寄らないほうがいいだろう。そんなおっちゃんおばちゃんには朝から飲まずにはいられない事情があるのだ。いや、事情がなくても飲んでるか。
僕にとってはこのまちは、魅力的でごっつ親しみを感じるまちなのだ。何年か前には天下茶屋で写真展をやり、動物園前界隈を毎夜飲み歩いた。
最近西成は変わりつつあるという。星野リゾートのホテルができたり……。僕はあまり変わってほしくないと思う。変わるというのはここで暮らす人たちを追い出すということにつながるような気がするのだ。
難波屋だってリニューアルして綺麗になったじゃないかという人もいるだろう。確かに綺麗になったよね。でもやってることは前と変わりない。LIVEもやってるし、時々ステージに乱入する客もいる。そんなのも楽しいし、地元の空気に、西成の空気、ディープサウスの空気にまみれてるという実感がある。少々値段が高くなったり、タバコが吸えなくなったりは、どこにでもあるようなことだ。それに綺麗になったと言っても今のうちで、そのうちこのまちの空気にまみれていくのだ。
INDEX
- 清水哲男のサンクチュアリ 難波屋
- Prof. 田川の揺れる音楽道「The appearance of a god:The scenery of a nuclear power plant」
- 揺れて歩く人々の問い vol.67
- しみてつコラム「あの人らしい」
- ご購入のご案内
「プチボタニカル日記」は執筆者都合によりしばらくの間お休みいたします。
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Prof. 田川文彦の揺れる音楽道
The appearance of a god:The scenery of a nuclear power plant
https://soundcloud.com/yurete_aruku/the-appearance-of-a-god
The appearance of a god
The appearance of a god that brings about destruction. People bow down without a way to do.
神の出現
崩壊を呼ぶ神の出現。人々はなす術もなく平伏す。
https://soundcloud.com/yurete_aruku
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揺れて歩く人々の問い vol.67
「あなたの元気の素を教えてください。」
なんだか元気の出ない時、あるいはここ一番元気が欲しい時、あなたはどうしますか?
これをすれば元気になる、これを食べれば元気がでる、そんなあなたの元気の素を教えてください。
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F.Tさん(鹿児島市)
酒(友情)と女(恋)です
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T.Kさん(対馬市)
先日のツアーではQPコーワαドリンクというのに大変お世話になりました😜。
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H.Uさん(鹿児島市)
女性に(嘘でもよいから)褒めてもらう。
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F.Tさん(春日井市)
炭水化物。
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H.Aさん(鹿児島市)
大好きな😍甘〜いあんこ系、チョコ😋か
『ファイト一発〜‼️』のリポビタンDでシャキ〜ンとなります✌️
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N.Yさん(鹿屋市)
友達と交流する。直接会えればいいけどメールのやり取りでも。ここFBも元気が出ます。
飼い猫と遊ぶ。完全室内飼いで申し訳ないけど気持ちが安らぎます。
音楽のライヴを聞きに行く。ハズレもあるけど興奮し楽しめ元気がでます。
重い腰を上げで散歩(自転車でも)に出かける。リフレッシュできる。
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M.Fさん(京都市)
長女だからなのか、へそ曲がりだからなのか、元気がなくても人にそれを見せないたちですが、ここ五年くらいは素直に言えるようになりました。これを老化と言うのかも。自力で元気出さないといけない時は、米の汁やら芋の汁でパワーつけます。
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M.Yさん(鹿児島市)
元気が無い時は酒の席で友人知人達の笑顔から元気を分けて貰います。バカ話でゲラゲラ笑えればもう大丈夫。そこで貰った元気で狩を始めます。
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詳しくは
https://www.facebook.com/groups/1651099238372682/posts/2731310470351548/
よりどうぞ。
次回〈揺れて歩く人々の問い vol.68〉は、
「眠れない夜、あなたはどうしますか?」です!
寝ようと努力する? 本を読む? 酒を飲む? ヒツジを数える?
たくさんのご回答お待ちしています。
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しみてつコラム
あの人らしい
今年5月27日、その店みつわ寿司は惜しまれながら最後の暖簾を仕舞った。
何年続いたのだろうか。「わからんばい」と大将は笑う。仕事をやめて悠々自適の暮らしを目指すんだろ?と言うと、「気力も体力もなかばってん。もうそろそろええかな。あとは飲んで死ぬだけやが」と笑いながら返した。僕はこの寿司屋、いや大将が大好きだった。ハードボイルド系、無頼派寿司職人なのだ。遊ぶために働く、飲むために握る。そんな感じなのだ。種子島に渡ると必ずこの店で大将を相手に延々飲む。寿司屋なのに寿司をつまむことなく延々飲むのだ。やがて店はまったくダメな人間の集まりになる。馴染みの客で自然発生的にできた「ダメンズ」の名誉会長に祭り上げられた。ちなみに会長は僕だったらしい。
大将は折り紙つきの愛すべきダメなのだ。5時開店で7時にはもう自らカウンターに座りお湯割りを飲る。客が何か注文すると、いやはや面倒くさそうにカウンターの中に立つ。そのうち酔っ払ってカウンターに突っ伏して寝る。ダメな客はそんな大将の後ろ姿をつまみにさらに酔いを重ねたものだ。
女将によると大将は閉店2日前から仕事にならなかったらしい。きっとさみしかったに違いない。最後にもう一度大将の寿司が食べたいという客は多かったそうだ。が、大将は取り合わなかったと。さすが無頼派だ。でも、握らなかったのか握れなかったのか、ほんとうのところはわからない。
好きな店がまたひとつ閉まった。さみしいと嘆く客は多い。だが本当にさみしがっているのは大将と、それがわかる女将なんだと思った。
その後大将が体調を崩したと聞いた。店仕舞いをした時すでにかなり悪かったという。入院をすすめられたが、大好きな酒もタバコも手放さないといけないのでそれだけは嫌だと頑として受け入れなかった。後になって聞いたことだが、その時命の時間を限られていたそうだ。
一度島に足を運んでみようかと思っていた。無理してでも時間をつくろうと。もう一度会いたいと強く思ったのだ。だがその思いは叶わなかった。9月15日、大将は〈最愛のバキイ*〉女将に看取られて静かに旅立った。
「あの人らしい最期だった」女将はそう言った。「最後までタバコとビールを手放さなかった」と。
僕なんかがいくら無頼を気取ってみても、足下にも及ばない。無頼という生き様は、この人のためにあるようなものだ。
「やりたいようにやらんで、何が楽しい人生や!」
どこかで大将が笑っているような気がした。
あっちでの再会を楽しみにして生きよう。
清水哲男事務所で勝手にHPをつくっていた種子島西之表市みつわ寿司の大将上妻義人さんは9月15日永眠されました。心よりご冥福をお祈りいたします。
*バキイ=種子島の方言で妻、女房のこと。
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「揺れて歩く ある夫婦の一六六日」概要
頁数:192p
体裁:B5変形横型(182mm×210mm)
ISBN:978-4909819086
2020年4月15日 初版発行
価格:2420円(本体2200円+税)
最後までおつきあいありがとうございました。
本メールマガジンは原則毎月2回隔週にお届けいたします。
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