ご挨拶
こんにちは。清水哲男です。ただいま〈揺れて歩くプロジェクト〉〈揺れて歩くニュース〉〈揺れて歩く&妄想ラジオ〉の在り方を少々考えております。いえいえガラッと変えてしまおうというわけではありません。もう少し幅広い話題をお届けできるように、〈揺れて歩く〉という言葉をちょっと見直してみようかな…..、という程度の話です。現状このニュースレターは〈揺れて歩くプロジェクト〉のための機関紙的な位置付けでしたが、もっと僕自身、清水哲男に引き寄せて、清水哲男のウェブマガジン的な存在になればいいなと思っています。かといって〈問いかけ〉をなくしてしまおう、コラムをやめようなどとは思っていません。基本は変えず、内容を深く広くできればいいなと。できれば来年早々に、新年第1回配信が91号の予定なので、それを機会にマイナーチェンジができればと思っています。そんなことで、まだまだ右往左往続けますが、どうぞよろしくお願いいたします。
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サンクチュアリ とくちゃん@名残堀,鹿児島市
ずいぶん気になっていた。名残堀の居酒屋とくちゃんのおかあさん、徳田ひろこさんのことだ。コロナ禍の最中僕と同じ病気で手術をし、しばらく元気がなかったと聞いた。僕も人混みを避けるように、街から遠く離れて暮らすようになったので、覗くことすらできなかった。
はじめて店に飛び込んだのが27年前だ。そう、鹿児島に移ってはじめて入った酒場が、このとくちゃんだった。移ったばかり鹿児島で、これといって仕事もなくかき集めた小銭をポケットに突っ込み名残堀に出かけたのだった。安い店が多いと聞いたので。その頃僕は40歳そこそこで、おかあさんは50代半ばだった。「おかあさん」と呼ぶと「おねえさんと言いなさい」と言われたものだった。
申し訳ないが近所まで行ったついでに、ようやく顔を見ることができた。元気だった。「歳とったねえ、てっちゃん!」と言われて、「お互いにね」と言いかけてやめた。そんなこと言わなくてもわかってるはずだ。酒は飲めなかったが久しぶりに話せてうれしかった。
「いつまでも元気で頑張ってね」
「てっちゃんもね!」
名残堀は若い人たちがまちづくりに汗を流しているからだろうか、若い人がずいぶん増えた。ヨレヨレのポンコツみたいなオヤジたちはどこに行ったのだろう。風景がずいぶん変わったような気がした。路地を吹き抜ける秋風が少しだけさみしかった。
INDEX
- 清水哲男のサンクチュアリ とくちゃん
- Prof. 田川の揺れる音楽道「The water is wide:The scenery of a nuclear power plant」
- 揺れて歩く人々の問い vol.68
- しみてつコラム「ご機嫌な80歳」
- ご購入のご案内
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Prof. 田川文彦の揺れる音楽道
The water is wide:The scenery of a nuclear power plant
https://soundcloud.com/yurete_aruku/the-water-is-widethe-scenery-of-a-nuclear-power-plant
The water is wide
The water is wide, I can’t cross over…..
遠い海峡
遠く隔てられて、この海を渡ることができない……
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揺れて歩く人々の問い vol.68
「眠れない夜、あなたはどうしますか?」
寝ようと努力する? 本を読む? 酒を飲む? ヒツジを数える? 限界になるまで起きている……。眠れない夜、人はいろんな工夫をして寝ようと頑張るようです。今夜はスヌーピーのタオルケットを敷いて気分転換してみましたが、やっぱり寝られません。どうしたらいいでしょうね。
そこであなたにおたずねです。眠れない夜、あなたはどうしますか?
これなら寝られるというアイデア、お待ちいたします。
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M.Tさん
眠れない時は無理に寝ようとせず、起きてしたいことをします。それが一区切りすると、心が落ち着いて、寝ようと考えなくても眠くなるように思います。まわりの人や何か約束している人には迷惑をかけますが、もうこの歳になってから、約束を反故にする時は、申し訳ないと一言、そしてわがままに眠くなったら寝る。そうしています。
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K.Iさん
歳をとったせいか寝れなかった次の日も睡魔がそれほどひどくなくて、お昼寝を少ししたらなんとかなるみたいです。それに寝れなかったと思ってもどこかで寝てると主人にいわれました😅。人それぞれなので全然参考になりませんが、最近寝る前にストレッチをすると体が軽くなるのがいいみたいです。毎日やってます。寝れないとしんどいですよね😊
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C.Hさん
私は2時間ごとに目が覚めます。昨日の夜も真夜中に目がさえて困ったので、エイっと起きて、ぬくい甘酒を飲んで、一個だけチョコレートを食べながら三十分ほど映画を見て、パニック発作の安定剤を飲んで、Chet Bakerを小さい音で聴いてたら寝られました。シンドいですよね、寝たいのに眠れないと。解決法になってなくてゴメンナサイ。🙇🥺
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T.Hさん
鼻から息を吸って、ゆっくり吐く。三回繰り返すと、眠くなるとどこかのサイトに書いてましたが、寝れないときは寝れません。
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T.Kさん
若い頃は極度の不眠症でしたけど、我流で座禅瞑想のマネごとをしてるときに、布団に入ったら腹式呼吸を繰り返して呼吸に意識を集中すれば眠れることに気づき、それ以降寝付きだけは良くなりました😜。
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H.Oさん
逢いたい人に逢いに行くことが良いと思います。生きてる事自体が気晴らしのようなもんですから!と言いながらも、私も同じように落ち込むことが多いですが😄
人は、1人でお腹すかせて寒いと碌なこと考えませんから、人に逢いにいって、美味しいもん食べてホコホコ温もったら、ちょっとはマシになりますよ。😄
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詳しくは
https://www.facebook.com/groups/1651099238372682/posts/2752036491612279/
よりどうぞ。
次回〈揺れて歩く人々の問い vol.69〉は、
「あなたはネットバンキングを使っていますか?」あるいは「あなたはネットバンキングを信頼できますか?」です!ネットバンキングにまつわることならなんでもかまいません。お気軽に!
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しみてつコラム
ご機嫌な80歳
何やってんだろ、俺。そんな気分だ。
CDを買うなんて、およそ5年ぶりくらいだ。しかも立て続けに2枚。さらに塩ビのLPレコードまで買ってしまった。1枚はストーンズの18年ぶりのアルバム〈Hackney Daimonds〉、もう1枚はニーナ・シモンの1966年録音のLIVE盤〈YOU’VE GOT TO LEARN〉だ。塩ビのLPは〈Hackney Daimonds〉のアナログ盤を……。
あれほど聴いていた音楽を、なんだか最近はちゃんと聴いていないなと思った。聴いたとしても、AmazonとかAppleとかsubscで、何かしながらチャラっと聴くだけだった。音楽と真っ直ぐに向き合い、聴きながらいろんな思いに耽るなんて、しばらくなかったな。どちらもとてもいい感じで、特にストーンズの新作はいろんな意味で凄みを感じた。これが80歳になろうとする人たちの音かと。いやあ、もうすごい! ご機嫌じゃん!のひと言に尽きる。
そんな思いを抱えながら鹿児島ジャズフェスティバルに出かけた。目当ては渋谷毅さんだった。ソロピアノと若いプレーヤーとのセッションを、いくつかの会場を移動して聴いた。83歳になる渋谷さんは、同じステージに立つ若いプレーヤーを圧倒する。若いプレーヤーは渋谷さんのサポートを得てのびのびとプレーしていた。ご機嫌だね。ご機嫌だよ。ご機嫌じゃん! 70歳を目前にして、妙に老け込んだ自分を思い知らされた。
そういえば、酒もあまり飲んでいない。酒がそんなに大切かというと、そんなふうには思っちゃいないけど、事実として飲んでいないし、天文館から遠く離れてしまったような気がする。音楽もそうだけど、酒も天文館も、僕には栄養分だったような気がするな。ひょっとするとある意味栄養失調に陥っているのかもしれない。それが証拠に、新しいものを書こうという欲求というか、そういう熱のようなものが弱くなったような気がする。これじゃあダメだなと思うけど、じゃあどうすればいいか……。ちょっと考えなければ。でないと、本当にこのままフェイドアウトしてしまいそうだ。
ニーナ・シモンがうたってるじゃないか。
“You’ve got to learn”
「あなたは学ばなければいけない」
って。もっと栄養を摂って、学んで、80歳になる頃にご機嫌じゃん!って言われたいからね。
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「揺れて歩く ある夫婦の一六六日」概要
頁数:192p
体裁:B5変形横型(182mm×210mm)
ISBN:978-4909819086
2020年4月15日 初版発行
価格:2420円(本体2200円+税)
最後までおつきあいありがとうございました。
本メールマガジンは原則毎月2回隔週にお届けいたします。
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