INDEX

  1. 横目流し目 琵琶湖1周徒歩の旅、準備は万端!?
  2. Prof. Tagawa の揺れる音楽道 #96
  3. 清水哲男のサンクチュアリ 内房(アンパン)
  4. 揺れて歩く人々の問い
  5. しみてつコラム 「先生」と呼ばないで
  6. 清水哲男新刊書のご案内
  7. ご購入のご案内

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横目流し目 琵琶湖1周徒歩の旅、準備は万端!?

大津市のツキノワグマ出現マップ

熊の出没にともなう様々な被害、特に人的被害が連日報道されています。今年に入って熊に襲われ亡くなった人は13人にのぼると。特に東北は大変なことになっているようです。
こうなると熊はとても凶暴で恐ろしい生き物だというイメージがひろがります。SNSでは駆除して根絶やしにしないと安心して暮らせないという声も。確かに頻繁に熊が出没する地域の人にとっては不安、恐怖以外の何者でもないなと思います。
僕も若い頃ですが、北海道の日高地方や京都の芦生で熊に出会って恐怖を味わったことが何度かあります。その時の恐怖感は今も身体にこびりついています。
そんな中、55年ぶりの琵琶湖1周徒歩の旅が迫ってきました。実は湖西、湖北は深い山が間近に迫り熊もよく出没すると言われています。毎日5キロから10キロを歩き体を鍛える一方、歩くコースや1日あたりの距離など細かく計画を立てました。大津を起点に時計回りで歩いていきます。1日に15キロから20キロです。体感では不可能ではないな、十分いけると思っています。準備は万端と言いたいところですが……。
やはり不安は熊です。熊鈴を用意しましたが、効き目があるのかどうか不安です。
そこで、熊の密生度が高い京都府南丹市美山芦生の森のそばに住む南丹市市議会議員Kさんに熊のことについて聞きました。熊の生息地を歩くことにどんな注意が必要かと。湖西、湖北とは山続きですから。
「暗くなってからの行動は避ける、ぐらいしか思いつきません。もし出会ってしまったら、慌てず騒がず、目を離さないでゆっくりと離れる、と言うことが言われています」と。
熊鈴の効果について聞くと、
「クマ鈴は最近は、あまり効果はないとされているようです。小学生もつけていません」ということでした。
彼の住んでいる美山の熊について聞いてみました。
「美山の熊、今年の目撃情報は例年と変わらずです。増えているとの情報はありません。特に今年は木の実が生り年なので山の中に食べるものが多いようで里に降りてくるということは滅多にありません」と。
一切の開発の手が及ばない芦生の森は豊かなようです。そして、
「熊は移動するので、その移動範囲の中で人間の生活圏の道路を横切ることがあり目撃されますが、もともと熊が多い山間地では、それぐらいでは報道されません。より都会に近いところに出没する熊が人間との間で偶発的な事故を起こし報道されているのでしょうね」と。
全国で問題になっているアーバンベアは、やはり熊と人間双方の生息・生活圏が近づきすぎ、あるいは重なっているところに、山の豊かさが失われつつあるということが拍車をかけたなんだろうなと思います。
琵琶湖1周は十分注意を払いながらも、自然への敬意、畏怖を忘れずに一歩一歩歩きたいと思います。
琵琶湖1周開始を目前にして少々緊張している清水哲男です。
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Prof.Tagawaの揺れる音楽道 #96

My Life

My life, my way.
I live surrounded by smiles.
Everyone’s smile gives me strength and is my hope for tomorrow.
This is my life. My way.

music by F.Tagawa
Phot by T.Shimizu
©︎ F.Tagawa, T.Shimizu & OFFICE432 2025

ぼくの人生
ぼくの人生、ぼくの生き方。
ぼくは笑顔に囲まれて暮らしている。
みんなの笑顔がぼくの力になり、明日への希望になる。
これがぼくの人生。ぼくの生き方。

音楽:田川文彦
写真:清水哲男
制作著作:清水哲男事務所
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清水哲男のサンクチュアリ
京都で見つけた「内房(アンパン)」の温かさ

内房(アンパン)@三条通り新町西入る, 京都市中京区

今回訪れたのは韓国料理の内房(アンパン)だ。「オモニが作る心温まる本格韓国料理」がこの店の売りだという。
僕は若い頃から宇治のウトロや京都市南区の東松ノ木町界隈の友人宅でオモニやハルモニの手料理をずいぶんご馳走になってきた。そのどれもが甘辛くて濃い味付けだったが、とても優しいと思った記憶がある。当たり前だよね。家族や子や孫を思ってつくるわけだから。焼肉のタレなんてね、ウトロのミドリさんの手づくりタレを上回るものには出会った試しがない。だから「オモニが作る」とうたうからにはよほど自信があるんだなと思った。ここでしか味わえない味を楽しめるんだと。

いつものことだが、我々は席に着くとすぐにビールとマッコリ、そしてすぐに箸をつけられるナムルとチャンジャを注文した。それからゆっくりメニューを当たるのだ。が、何をどう注文していいのかわからないので、すべてを同伴者に委ねる。で、ここはいろいろ楽しめるコースがいいだろうと、

【UFOチキン】チーズにフォンデュ♪チヂミ・キンパ・サムギョプサルフォンデュなど<全10品>3,300円

を注文することにした。チキンフォンデュ、サムギョプサル、包み野菜セット、キムパ、チヂミ、チーズトッポッキ、スンドゥブチゲ、チーズボール、ポテト、キムチ盛り合わせの10品だ。コースは7種類あったが、いちばんのおすすめは鶏を一羽丸ごと、ネギやジャガイモなどと一緒に煮込んだ韓国式水炊き(鍋料理)だ。しかし我々にはそこまでの食欲はなかった。どちらかと言えば「飲みたい!」気持ちの方が優っていた。いつかは挑戦してみようと思うが……。いずれにしても鶏をメインの食材にした料理が主だ。

料理は速いテンポでどんどん出される。我々はそれをわあわあ言いながら口に運び、その間にガンガン飲みまくる。マッコリはヤカンごとよく冷やされて運ばれてくる。料理のテンポに負けないようにアルマイトの杯を空けていく。「この器はどう持ったらいいんだ」などという会話も楽しい。10品も食べられるだろうかと少々不安だったが、一人前の量はそんなに多くもなく程よい加減だ。味だが、予想していたとおり濃くて優しい味だったが、ビール、マッコリ、そしてチャミスルで洗い流したせいかそんなにしつこくもなかった。まさに「オモニが作る心温まる本格韓国料理」だなと思った。看板に偽り無しだ。
ところで店名の「内房(アンパン)」だが、ハングルで 안방 と書き、主に「母屋、主婦の居室」「一番大きな部屋」「伝統的な韓国の家屋では特に婦女子の居室や大切なお客様をもてなす部屋」を意味するらしい。現代では、居間、リビングルーム、家族が集まる中心的な部屋などのニュアンスで使われることが多いと聞いた。確かにこの店は広々として明るい。そうして厨房の中にもホールにも、スタッフは女性のみで切り盛りされていた。なるほど主婦の部屋だなと納得した。料理と酒と雰囲気で身体中を満たした。満足して店を後にした。
懐かしいミドリさんはどうしているだろう。ウトロや東松ノ木町のオモニやハルモニはどうしているだろう。そんなことを思いながら夜の街に出た。

チキンフォンデュ、サムギョプサル。チキンとサムギョプサルが右と左分かれていた
チキンは唐揚げ二種類。1個はチーズに、1個はヤンニョムチキン
キムパ
チーズトッポッキ
チヂミ
チャブチェ

内房(アンパン)
京都市中京区三条通新町西入ル釜座町37 三越釜座ビル 1F
営業時間:18:00 〜23:59
定休日:日曜日
電話:050-5457-0335
営業時間、価格など変動する可能性があります。詳細は直接おたずねください。

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揺れて歩く人々の問い
あなたが「やめられない止まらない」のはなんですか?


食べ物、飲み物、不思議な行為、なんでもかまいません。これは絶対やめられない。絶対止まらない。そんなことあったら教えてください。
清水は絶対海ぶどう。これさえあったら泡盛ガンガンです!
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能勢 厚さん
のむヨーグルト。
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Fumihiko Tagawaさん
女性を口説くこと。
ーー
山田 正博さん
一緒に時間を楽しめる異性。
ーー
Masako Fujiiさん
スマホでのゲームを寝落ちするまでやってしまう事。
不眠で導眠剤飲んでるのにその眠さと戦いながらゲームしてしまうので、顔面にスマホ落として歯が折れたか!と思う程痛い思いしたり、ホントバカでムダだな〜と思いつつやめられません。
ーー
コメントいただいた皆さん。ありがとうございました。コメントは以下のページからもご覧いただけます。
https://www.facebook.com/groups/1651099238372682/posts/3407706092711979
次の問いは次回ライブ配信時にお知らせします。〈揺れて歩く人々の対話テーブル〉でお気軽にコメントくださいね!
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しみてつコラム
「先生」と呼ばないで


日本画家駒井敏行さんの個展に行ってきた。
京都市出身で僕よりひとまわり下の59歳。彼とはじめて会ったのは、2000年頃で僕が鹿児島にやってきてしばらくした頃だった。どんな経過で、あるいは誰の紹介で出会ったのか正確には覚えていない。ただ似たような生き方をしている人がいるものだと思った記憶がある。
彼は京都堀川商店街の布団屋の次男だ。次男の気楽さからか家業とは全く縁のない人生を歩いてきた。著名なカヌーイストと行動をともにして列島を南下し、一度は南西の離島に渡ったが鹿児島に落ち着いた。そして絵を描き続けている。
僕は、70年代後半から日本のヒッピームーブメントの先駆者長沢哲夫、山尾三省などの背中を追いかけて列島を南下し南西の離島に渡ったものの、訳あって一旦に京都に戻った。その後20年の時を経て1996年に鹿児島に移り住んだ。そして写真を撮り文章を書いている。
他にも似たようなところがある。まず自分の作品は一から十まで自分の手でつくりあげたいという点だ。彼は板に土壁を塗りその上に絵を描く。そのすべてを自分の手でつくりあげる。僕は現像・紙焼きはもちろん、出展時に写真を入れるフレームもすべてを自分でつくりたいのだ。
「既製品のフレームを買ってきて入れたくないもんね」というと彼は「です、です」と笑って同意した。
さらに彼は芸術家という言葉を好まない。「僕は職人でありたい」と言う。僕もそうだあくまでも写真職人、ノンフィクション職人でありたいと思っている。そうしてジャンルにはとらわれない。彼が描いているのは絵であり、僕が撮っているのは写真であり、それ以外の何者でもない。ジャンルは必要ないのだ。そう思っている。
だが大きく異なる点もある。それは彼がいくつもの賞を受賞し、公費でパリに留学し、立派な芸術家として認められていることだ。しかし彼は「賞なんてたまたまですよ。僕は芸術家じゃない」と意に介さない。
彼の胸元の名札に気づいた。会場となっている百貨店の名札だ。社員と同列でギャラリーに立っているのだ。本来なら「先生」然としてソファーにふんぞり返っていてもいいようなものなのにと彼に言うと、
「これ着けてたら社員食堂でメシが食えるんですよ」
と笑顔が返ってきた。
素直で清々しい人だと思った。こういう人だからこそ真のアートを生み出せるのかもしれないな。だがそんなことも彼にとってはどうでもいいことなんだろうな、と。
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最後までおつきあいありがとうございました。
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次号は11月28日(金曜日)配信予定です。
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発行者:清水哲男
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