ご挨拶
雨すごいですねえ。ここのところ毎日のようにどこかで大雨が降り、大きな被害が出ています。怪我をされたり亡くなられたり、行方がわからなくなった方もおられます。心が痛みます。被害に遭われた皆さんには心からお見舞い申し上げます。自然災害とは言うものの、その背景に地球の温暖化があると言います。結局は人間が今までやってきたことのツケが返ってきているということでしょうか。そうまでして私たちは何を求めてきたのでしょう。地球が健康を損ねていると言った人がいました。私たち人間が幸せになるために、地球をどんどん消費してきた、食い潰してきた結果だと。僕は思います。今は立ち止まって考える最後のチャンスじゃないかと。この機会を逃すと僕らは本当に思考停止状態に陥るんじゃないかと。降りしきる雨を眺めながらそんなことを考えている清水哲男です。
松江に行くと必ず食べたいものがあり、必ずのぞく店がある。ひとつはしじみ(ニホンシジミ)だ。宍道湖で獲れたプリプリのしじみを一度味わうと、よそのしじみはせいぜい出汁をとるだけのものだ、などと思えてならない。もうひとつはもろげというエビだ。もろげは松江の呼び名で一般的にはヨシエビの名で知られる。しかし宍道湖で獲れるもろげは、水が綺麗なせいかとびきりにうまい。15cmほどのものに串を打ち塩焼きにする。香ばしくて酒に合う。これを山一(看板は「やまいち」とひらがなになっているが、屋号を表す囲み文字は「山一」なのでそれを使う)という店で楽しむ。もう20年以上通っているが、この店、昔はちょっと強面の頑固そうな親父さんがいたが、どうやら息子さんの代にかわったようだ。代はかわっても味は変わらない。かなりの有名店だが飾り気のないどこにでもあるような店だ。しかし、それぞれの味はここでしか味わえないのだ。
INDEX
- サンクチュアリ 山一
- Prof. 田川の揺れる音楽道「wakening of the Monster:The scenery of a nuclear power plant」
- Koneちゃんのプチボタニカル日記④
- 揺れて歩く人々の問い vol.61
- しみてつコラム「いのちの旅」
- ご購入のご案内
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Prof. 田川文彦の揺れる音楽道
wakening of the Monster:The scenery of a nuclear power plant
awakening of the Monster:The scenery of a nuclear power plant
https://soundcloud.com/yurete_aruku/awakening-of-the-monster
From the nuclear power plants in Japan that went to sleep after 3.11. However, the Sendai Nuclear Power Plant woke up in 2015. The sound of its operation is music to some people’s ears and a monster’s roar to others.
怪物の目覚め:原発のある風景
3.11から眠りについた日本の原発。しかし2015年川内原発は目覚めた。その運転音は、ある人々にとっては心地よい音楽に聞こえ、ある人々にとっては怪物の雄叫びに聞こえる。
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Koneちゃんのプチボタニカル日記④
by Kone Kami
「最初の犠牲者」
山陰地方への撮影旅行で10日ほど事務所を空けることになった。気になるのは多肉ちゃん、グリーン氏の日常だ。ここは多肉ちゃん擁護派に頼らざるを得ない。
「くれぐれもよろしく頼む」
しつこいくらいに言い置いて事務所を後にした。そんなもの頼まれたって、ただでさえ忙しい事務所だ。ボスの道楽に付き合っている暇なんてありっこない、というのが多肉ちゃんどうでもいい派の正直なところだろう。そこは多肉ちゃん擁護派の思いをひとつにまとめるいい機会でもある。そう前向きにとらえるしかない。そんな思いでいっぱいだった。
毎日夕刻に多肉ちゃんたちの様子を知らせてもらうことにした。「毎日ですか?」そう聞き返された。忙しいことはわかっている。暇な時にメッセージを送ってくれるだけでいい。だいたい世話などと言っても大層な事ではなく、土が乾いたら霧吹きでシュシュとやる程度でいいのだ。そんなに手間ではないはずだ。少々ほったらかしにしていても大丈夫だと花屋のおねえさんが言ったので、それを間に受けてはじめたプチボタニカルライフだ。だから不精な俺にもできると。俺にできることは事務所のスタッフにも簡単にできるはずだ、と。
出発してからの数日鹿児島は激しい雨が続いた。俺は雨から逃れるように松江から敦賀へと撮影行を続けていた。
何日目かの夕刻、「アイビーくん瀕死状態」とタイトルをつけた多肉ちゃん擁護派のスタッフからメッセージと写メが送られてきた。ほとんど葉を落とした姿に愕然とする。しかも残った葉にも無数の黒点が浮かび茶色く変色し、落ちるのも時間の問題だと想像がついた。
「花屋さんに写真を送って確かめたところ炭疽病じゃないかと」
病原菌は糸状菌(カビ)の一種だそうだ。斑点の上に生じた黒粒点が胞子のもとで、雨や風などで運ばれて伝染すると。
「雨や風って、室内に置いていたのに?」
「いやそれが、このところ雨が続いていて、アイビーは水を好むって聞いたので外に出してたんですよ。手間が省けてアイビーにもいいかなと……」
花屋のおねえさんによると手の施しようがないそうだ。
どうやらプチボタニカルライフの初めての犠牲者が出たようだ。
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揺れて歩く人々の問い vol.61
テーマ:「あなたは、マスクについてどう思いますか?」
さて、新型コロナウイルスも2類から5類に格下げ(?)され、ほとんどの行動規制が緩和され、コロナ前の自由な夏が帰ってきそうですね。しかし、感染しなくなったというわけではなく、感染第9波がささやかれはじめています。いまなお予防対策を徹底しているという人も少なくありません。一方で、戻りはじめたインバウンドのほとんど、さらに街ゆく人々の多くにマスクをつけない姿が。ホントにマスクって不自由ですもんね。体全体を拘束されているみたいで。
そこであなたに質問です。あなたはマスクをどうしますか? あるいはマスクをどう思いますか?
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F.Tさん(名古屋市)
普段は人がいないとこなので、していないです。スーパーや農協の店内に入る時だけ。名古屋に帰る時はバスや電車でつけています。マスクもどこまでとは思いますが、多少は感染を防いでくれるかと。父にはコロナもインフルも麻疹も移せないからねえ。
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H.Mさん(鹿児島市)
店舗や他所の会社にお邪魔しての至近距離での仕事が多いので、仕事中は基本着けています。PCを前にする時や屋外でのイベント、飲食や呑みの機会には外していることが多いです。感染予防というよりも安心感の共有の為という意味合いが強くなってる気がしますね。人との距離がある時は外すという感じ。
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M.Fさん(京都市)
つけていない人が増えましたが、最近周りで何人もコロナにかかった人がいるので意識してつけるようになりました… 。早朝の自転車では、つける意味ないなとか自分なりの判断で。
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M.Yさん(鹿児島市)
仕事柄まだまだマスクは外せません。5類になってもコロナはコロナ。職場で身近に新たな感染者も増え始めたので油断は禁物な状況がしばらく続くと思います。
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詳細は以下からどうぞ。
https://www.facebook.com/groups/1651099238372682/permalink/2668470459968883
次回62回目の〈揺れて歩く人々の問い〉は
「あなたはエアコンの設定温度を何度にしていますか?」
です。設定温度に関してどのような事でもかまいません。お気軽にコメントください。
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しみてつコラム「いのちの旅」
波打ち際までの30メートルほどをウミガメと並んで歩いた。
彼女は、そう、彼女だ、深夜誰もいない真っ暗な浜に上がり、いのちを継ぐために卵を産み落としていた。そっと近づき、様子を見守る。彼女は人間の存在など気にする様子もなく、自らがすべきことに全精力を注ぐ。波の音の狭間に、大きな息づかいが聞こえる。
すべてを終えた彼女は、新しいいのちを砂の中に残し、ふたたび海を目指す。ウミガメは1回の産卵で50個から100個のいのちを生み出す。生まれた新しいいのちは30年という時間大海原を回遊し、生まれた場所に戻るそうだ。そして、母親がしたように、新しいいのちを生み出すのだ。
しかし、生存率は5千分の1。5千個の新しいいのちから、次の代にいのちを継ぐことができるのは、たった1個なのだ。
その夜、ぼくは3頭のウミガメに出会った。彼女たちの産み落とした卵から代を継ぐことができるいのちは生まれるのだろうか。彼女は〈子どもたち〉の場所をふり返ることもなく、真っ黒な海に消えていった。壮大ないのちの旅を見たような気がした。
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