サンクチュアリ 黒ぢょか@本町(鹿屋市)

緊急事態宣言は未だ解けない状況ですが、仕事で京都にきています。新幹線はガラガラ。鹿児島中央駅も新幹線ホームは人もまばらでした。通過したどの駅のどのホームも似たような状況でした。降り立った京都駅も閑散としていました。ショックだったのは改札を出てからの光景。キヨスクは別にして、テナントで入っている何軒かのお店のシャッターが閉じられていたこと。このシャッターの向こうに、どれほどの人の笑顔が隠されてしまったのかと思うとほんとうに悲しくなったし、新型コロナウイルスには絶対に負けないぞという闘志がわき上がってきました。てなことで、清水哲男は京都でもうがい手洗いを欠かしません。

INDEX

  1. ゆらゆら劇場「贈りもの」
  2. 揺れて歩く人々の問い Vol.14
  3. しみてつコラム「自重と自粛と」
  4. ご購入のご案内

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揺れて歩く人々の問い Vol.14

テーマ:選択と洗濯 あなたは、何を選びますか?何を洗いますか?

揺れて歩くラジオ2021年1月8日放送のひとコマ。
永山「102歳になる僕の祖母に会いに行くにしても、選択が求められてますね」
清水「俺がお袋との間にふと思うのは、これから何回会えるのかなってこと。今までにないほど考えてるよね」
永山「瞑想の中で自分の行動の一つ一つに意識を向けていくというプロセスがあるんですよね」
清水「他人と会わなくなってるから言葉が重くなって、交わす言葉に思わず口ごもることがあるなぁ」
コメントY「選択と納豆:在宅ワークで洗濯物が溜まり続け、好きな居酒屋のおばあちゃんが免疫つけろと納豆を出すようになった一年でした」
永山「そう言えばテレワークになってずっと同じパーカー着続けてたり、マスクに甘えて一週間ヒゲ剃らなかったりしてます」
清水「ふと気づくと3日ほど風呂入らなかったり・・・そうなっちゃったね」
コメントF「女子は眉毛以外の手入れなし」
コメントU「気をつけようマスク美人」
https://www.facebook.com/347590299226175/videos/121092559853824/
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そこでみなさんに質問しました。選択と洗濯、あなたは何を選びますか? 何を洗いますか?
たくさんのコメントをいただきました。
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何を洗うか・・・過去の失敗を洗いたい、サッパリと洗い流して出来れば無かったことにしたいなぁ。(鹿児島市M.Yさん)
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命の洗濯をしにインドへ行きたくて「50歳までにインドに行く!」と七夕の短冊に書いたのが4〜5年前。リミットはちょうど2年。(鹿児島市S.Nさん)
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将来生活を共にする人には、自分の服が勝手に洗濯されるものでは無いことを理解いただきたい。私があなたの服を選んで洗濯から外すことも可能なのである。これが私の洗濯観です。(鹿児島市Y.Kさん)
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『そんな生き方したらお前は就職か結婚で選択に失敗するぞ!』さて私はどちらで失敗したのでしょうか(京都市M.Fさん)
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我が人生最高のものです。ということにしといてください。(N.Yさん)

詳しくはこちらからどうぞ。
https://www.facebook.com/groups/1651099238372682/permalink/1954012404748029/
たくさんのコメントありがとうございました。
で、次回の質問です。
自粛自粛の日々が続いています。緊急事態宣言が解除されても、まだまだ規制や自粛の日々が続きそうです。
そこであなたにおたずねします。
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Q.あなたが、いま、がまんしていることはなんですか?
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コメントは https://www.facebook.com/notes/432195794655574 からお願いいたします。

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しみてつコラム「自重と自粛と」

〈動きたい。そんな思いに強く駆られたことはかつてなかった。だって、もう1年近くも鹿児島に、いや狭い室内にじっとしているのだ。完全に沈滞した空気の中で身を潜めているという感じだ。
じっとしていた甲斐あって、ようやくだが少しずつだ動いても大丈夫かなと思えるようになってきたが、じっとしていることに慣れきってしまったカラダが問題だ。歳のせいもあるのだろうけれど、芭蕉のように「三里に灸する」ようなことではテコに合わず、なんとしてもカラダを元気にしないと。体力をつけないと。
でも、動けない間、本をバカスカ読んだり、10数年分の写真を整理したり、深くいろんなことを考えたり、新しい原稿に取り掛かったり、それなりに過ごしてきた。考えてみれば「水平」方向への移動はしていないけど、「垂直」方向への移動はしていたようだ。これまでは移動距離を伸ばし、点と点を結び、世界という面積をひろげることに躍起になっていた。そろそろ世界観を深めることに力を注いだ方がいい時期なのかもしれない。
動きたくても動けないこの1年ほどの時間は、そのことに気づくための時間だったのだ。
そう思うと大病するのも悪いことばかりじゃない。おまけに15キロも痩せたし〉
これは2018年10月のある日の日記だ。
前年11月に大腸ガンの手術をし、抗がん剤治療を続け、動けない日々に辟易していた頃だった。どうしても動けない状況を自分なりに納得するために、こんなことを考えていたのだ。新型コロナウイルスの出現で、動けない日々が1年近く続いている「今」のことだと思った人も多いだろう。
動けないという意味では同じだが、事情が違う。大腸ガンの治療という個人的事情と、感染拡大防止という社会的事情。前者は自重、自分の命を大切にしたということ、だ。後者は自粛、自分から進んで、行いや態度を慎んでいるということだ。自重は自分のため。自粛は他の誰かのため、ひいては社会のため。これは大きな違いだ。
静まり返った夜の街に立った。親しい人の顔が思い浮かんだ。みんな感染源になってはいけないという思いでじっと耐えている。これを「自粛」という言葉だけで片付けていいのだろうか。
これまでにどれほどの夜を酒場で過ごしてきただろう。そのひとつひとつの夜が、僕の血となり肉となり、いまの僕をつくってくれた。自粛で生み出された静けさは、ある意味がん細胞のようなものだ。しかも十分な補償という有効な抗がん剤はない。放っておけば、社会全体に転移しかねない。
僕は自分のカラダが蝕まれているような気がして、いても立ってもいられない。ただただ飲み歩きたいだけかもしれないけど……。そこは自重だな。

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頁数:192p
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