スパニッシュバル Sesamo@京都

拡大し続ける新型コロナウィルスによる感染。なんだかもうとんでもないことになりそうで、怖いですね。不要不急の外出は避けるようにとか、夜の街での会食は避けるようにとか、いろんな自粛策が打ち出されていますが、一方でGoToキャンペーンが……。我々はいったい何を指針に行動したらいいのでしょうねえ。はっきりしていることは、自分の頭で考えて行動することに尽きるということ。本当、それ、大事です。

INDEX

  1. ゆらゆら劇場「夏が好き」
  2. 事務局からからいろんなお知らせ
  3. 〈今日の問いかけ〉自分の頭で考えるとはどういうことだろう?
  4. しみてつコラム「獲得したもの」
  5. ご購入のご案内

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〈揺れて歩くニュース〉
事務局からからいろんなお知らせ

【ご案内①】
「揺れて歩く ある夫婦の一六六日」がTV番組になります!

MBC「ど〜んと鹿児島」8月19日放送分(20:00〜) 写真と朗読で構成されます。
奇しくも当日は主人公の1人清水良一の6回目の命日にあたります。
また朗読を担当する藤原一彦さんのインタビュー記事が、8月16日付南日本新聞で紹介される予定です。
ご期待ください!

【ご案内②】
鹿児島ゆかりの著者とつなかろう !


【かごんまオンライン本市】が8月30日、開催されます。清水哲男も「揺れて歩く ある夫婦の一六六日」を携えて参加します。
新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、書店から足が遠のいたり、読書イベントが開催できなかったり…。本について人と語る機会が少なくなってさみしいこの頃。コロナ禍においても、鹿児島の本文化を盛り上げ、鹿児島ゆかりの著者を応援しようと、実行委員会が立ち上がりました。
<開催概要>
日時:8/30(日)朝10時~12時半(2部構成)
前半10:00~10:30 Facebookライブ配信で出店者紹介
後半10:30~12:30 zoomにて著者と語る会
参加費:無料
出店者:鹿児島県ゆかりの著者・書店員がお薦めの書を携えて登場します
・丸山晃さん「旅をする本ー開こう、心おどる読書の扉ー」
・清水哲男さん「揺れて歩く ある夫婦の一六六日」
・燦燦舎・さめしまことえさん「新ぐるっと一周!九州開運すごろく疫病退散バージョン」
参加方法:
前半の[ライブ配信]は、facebookの「揺れて歩く人々の対話テーブル」ページにアクセスすると視聴できます
後半の[著者と語る会]は、zoomで開催します。https://bit.ly/30RfJYUにアクセスしてご参加ください。著者ごとに〈部屋〉があり、参加者は気になる著者とじっくりお話しできます。スマートフォンの方は事前にZoomアプリをダウンロードしてくださいね。
気に入った本はその場で注文もできます。

8月最後の日曜日は、朝からオンライン本市へ!
30日10時Facebookページ「揺れて歩く人々の対話テーブル」にてお会いしましょう!

【ご案内③】
写真展を開催します/エディション・エフ

9月2日(水)〜13日(日)
レティシア書房(京都市中京区)にて。
13時から19時。
月火定休。
ぜひご予定くださいませ。写真展ではもちろん写真集『揺れて歩く』を販売します。
書籍の内容を見たいけど書店にない……そんな時は、図書館へリクエストしてください!
買うぞ!と決めたら、ぜひ書店にお取り寄せをご依頼ください。
またはこちらへ
https://editionf.thebase.in/items/27544027



揺れて歩くラジオ〈今日の問いかけ〉
自分の頭で考えるとはどういうことだろう?

永山) 選挙って難しいですよね。情報が多くなることは歓迎すべきことだけど、その分、考えることは増えますよね。
清水) そうやなあ。ただ、香港の人たちのことを考えると、日本は幸せやと考えて、選挙に行ける喜び、考える自由を持つことの喜びを感じるよね。
永山) 自分の頭で考えて、自由に発言できるって、幸せなことですよね。
清水) 自分の頭で考える。。。これ、ちょっと考えてみよか。
揺れて歩くラジオ 2020年7月10日放送回より】

==>そこで皆さんに質問です。
自分の頭で考えるとはどういうことでしょう?

いろんな返信をいただきました。ほんの一部をご紹介いたします。


Go toキャンペーンを取り巻く状況を見ていて、また友人の観光関係者と話をしていて、いま、ひとりひとりが自分の頭で考えることを求められているように思います。不要不急、という言葉も。(Y・Nさん)


自分の頭で考える・・・と思っていても
持っている情報は偏りがあるかもしれなくて。
でもその中で判断するしかなくて。
「自分の判断には偏りがあるかもしれない」
と自覚することってすごく大切。(S・Nさん)


私は直感的に動いている時の方が頭が冴えて瞬時に自分の頭で考えている気がします
そうでない時は深掘りしすぎて自分でも疲れます苦笑
考えることを投げ出したくなります。
ですが、今のように動きたいけれど動けない、躊躇しながら歩くことを体感していることは、自分の基軸の揺れを感じて見直す意味でも大切な時間なのかなとも思います。(K・Nさん)

この続きは〈揺れて歩く人々の対話テーブル〉からどうぞ。
https://www.facebook.com/groups/1651099238372682/permalink/1776906282458643/


しみてつコラム「獲得したもの」


あなたがもし決して治療することのできない、治るなどということのない病気にかかり、その上で命の時間を限られたとしよう。さて、残された時間をあなたはどう生きようとするだろう……。
僕なら、まず限られた時間を可能な限り延ばそうとするだろう。生きていたい。生きながらえたいのだ。そう、右往左往ジタバタするに決まっている。身体が動かなくなり、言葉も出なくなり、自分の存在が自分にしかわからなくなったとしても、たった独り孤独なままでも生き続けたいと思うだろう。
だが、生きることは、生きている自分が想像していたよりも遥かに苦しいし、死ぬことはもっと苦しい。そう思うと死からは遠く逃げ出したいと誰もが思うのではないだろうか。
自らの死を獲得しようと立ち向かった人がいた。そう死を獲得したのだ。
ALS患者マイク・スタンディングさんの最後の日々に立ち会った。
見る者からすると、それは「壮絶」という言葉でしか言い表せないだろう。診断確定から一年半、僕らは〈往復書簡*〉という形で、おたがいの思いを語り合った。その中で彼は揺れるように生きた。こんなに苦しいのなら、治る見込みがないのなら、いっそ自ら命を絶った方がいいのではないか。いや、どんな姿になったとしても社会と関わり、その中で自らの命を全うした方がいいのではないか、と。その両極を揺れるように生きたのだ。それはまさに苦痛と苦悩が交差し連続する日々だった。最後のひと月は薄れゆく意識と向き合いながら、呼吸器の装着を最後まで拒み、自らの死を真正面から受け容れようとした。
静かに見守る家族。そうして呼吸器を拒絶し、自然に逝くことを彼自身が決めた時、家族はそれを受け容れた。研究者として生き、晩年は社会活動に情熱を燃やした彼が、情報を集め冷静に思考し出した結論は肉体の自然の死を着地点とすることだった。家族の中にはどんな姿になっても生きていてほしいという思いもあった。だが自らの死に方は自分で決めるという彼の意思の前に、いかなる〈延命〉も意味を持たなかった。
それがどれほど苦しいことだったかは、亡くなった後の彼の穏やかな表情が物語っている。あれほど苦痛に満ちていた表情だったのに・・・。誰もが驚き、闘いの壮絶さを知った。そしてその尊厳ある死に、尊敬と誇りを感じていた。
僕は思った。マイクさんは、もちろん頑張って生きた、そうして頑張って死んだんだと。マイクさんとの一年半の〈往復書簡〉は、僕にとって大きな誇りだし、大切な宝物なのだ。
ありがとう マイクさん 安らかに
(写真撮影:金久雅子)
詳しくは〈ENJOY DEATH 死を楽しむ毎日。ALS患者とがん患者の難病を生きる往復書簡〉をどうぞ。
https://hikurashi.com/

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★「揺れて歩く」ご購入のご案内

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清水哲男事務所のBook Shop
「揺れて歩く ある夫婦の一六六日」概要
頁数:192p
体裁:B5変形横型(182mm×210mm)
ISBN:978-4909819086
2020年4月15日 初版発行
価格:2420円(本体2200円+税)
最後までおつきあいありがとうございました。
本メールマガジンは原則毎月2回隔週にお届けいたします。

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発行:揺れて歩くニュース編集室
編集責任:清水哲男
発行責任者:永山由高
書籍「揺れて歩く」公式HP

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