横目流し目 そろそろ本気で怒りませんか?
確定申告の季節です。僕にとってはこれからの3週間ほどが、いや多分最後の1週間ほどが1年の総決算になります。毎年のことですが、どうしてコツコツやらないんだと自分に呆れ、今年こそは1年通してちゃんとやるぞと思う自分を嘲る繰り返しです。人によく言われます。どかーんと売り上げて、いっぱい儲けてるんならやり甲斐もあるだろうけど、ちまちました数字じゃ仕方ないねと。
今年は政治家の裏金問題、脱税疑惑で、バカバカしくてやってられないなという人も周囲にたくさんいます。それでもみんなまじめにコツコツやっています。日本人てなんていい人ばかりなんだろうと思います。政治家もそれがわかっていてあんなことやそんなことをやってるんじゃないかと思わざるを得ません。どうせうやむやになるだろうと。
知り合いの絵描きがぼやいていました。赤字で申告したら、生活費まで経費に計上してるんじゃないかと思い切り突っ込まれたと。「赤字でどうやって生活するんだ。あんたどうやって生きてるんだ!?」と。
「悪いけど、女房に食わせてもらってるんだ」と答えると、鼻で笑いながら「それって仕事と言えるのですか」と言われたと。彼は頭にきて「裏金やりとりしたり、脱税したり、ああいう政治家は野放しにして、真面目に働いて申告している僕らには、そんな小バカにしたようなものの言い方をするんだなあ。バカにするのもいい加減にしろ!調査でも何でも来やがれ!」と怒鳴って帰ってきたそうです。
「あんたどうやって生きてるんだ!?」なんて、それって今の政治家たちにぶつけたらどうだろうと思います。「税金からとてつもない給料もらって、その上裏金で、脱税で私腹を肥やしているんじゃないかってみんな疑ってるよ」と。
疑うなんて生ぬるいことじゃなくて、そろそろみんな怒ったらどうかなと思うのは僕だけでしょうか。そろそろ本気で怒りませんか?
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INDEX
- 横目流し目 そろそろ本気で怒りませんか?
- 清水哲男のサンクチュアリ 大衆酒場仏男フレンチマン
- Prof. 田川の揺れる音楽道「Yin and Yang:The scenery of a nuclear power plant」
- 速報! 金森幸介ライブ2024 開催決定!
- 清水哲男写真展「美しいニッポンの風景」開催のお知らせ
- しみてつコラム「人生を楽しむ酒」
- ご購入のご案内
「揺れて歩く人々の問い」はお休みしました
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清水哲男のサンクチュアリ
大衆酒場仏男フレンチマン@大阪駅前第4ビル,大阪市北区梅田
大衆酒場だ。仏男フレンチマンだ。大衆というだけあって、酒もあても安い。しかし不味くはないのだ。ワインだって1本2000円台からある。
フレンチと聞くと、まず高い。ドレスコードなんかがあって堅苦しくて入りづらい。何をどう頼んでいいかわからない。そして、高い……。そんなイメージだ。というか、さしずめ僕のような庶民にはまず立ち入ってはいけない領域だという恐怖心のようなものまである。
ところがフレンチにも大衆とかお手頃などを売りにする店もあるのだ。そりゃあそうだろう。フランスにだって大衆や庶民と呼ばれる人々は多いのだ。日本にだってそういう店があったっていいじゃないか。で、この店大衆酒場フレンチマンの登場だ。この店によると、何でも「ワインを片手に、小皿料理をちょこちょこ食べるのが仏男流」らしい。
フランスにだって僕のような立ち飲み大好き男はたくさんいるだろう。職場から自宅への道でちょっといっぱいひっかけたり、誰かと待ち合わせする時間潰しにも酒が欠かせなかったり、ね。男だけじゃない。最近の立ち飲み客の半分は女性だ。そういう彼女たちにもうれしい店だろう。その日、僕以外は全員女性客だった。彼女たちが昼間から豪快にワインボトルを振り回しているのだ。いいじゃないか。
フレンチといってもここは、フレンチの要素を取り入れた小皿料理が多い。串焼きも人気だ。そういえば似たような「赤白(こうはく)」という店が梅田にあるが、こちらは「フレンチおでん」が人気だ。どちらもジャンルにとらわれないスタイルが共感を呼んでいるのだろう。フレンチマンのもうひとつ名物はウニといくらの冷製パスタ。ちょっと贅沢な気分が味わえる。ホールチーズのクリームパスタなどというのもいいな。大きな半円のチーズの真ん中にあけた穴にクリームパスタを入れて。削ったチーズとクリームソースを絡めるのだ。想像するだけで濃厚な味がよみがえる。
とにかく気軽なのがいい。気軽に立ち寄って、飲んで、食べて、すっと出ていく。もちろん短パン、ビーサンにTシャツなんてのもOKだ。
https://www.instagram.com/p/C2jIsLFyDsM/?igsh=bzdoc3VlNzdsbXRs
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Prof. 田川文彦の揺れる音楽道
Yin and Yang:The scenery of a nuclear power plant
https://soundcloud.com/yurete_aruku/yin-and-yang
Yin and Yang
As with everything, nuclear power also has its yin and yang, its pros and cons. It is essential to confront this reality.
陰陽
すべてのもには陰と陽があるように原子力にも功罪がある。そのことを直視しなければならない。
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速報! 金森幸介ライブ2024 開催決定!
清水哲男事務所の主催イベントです
会場:ふくや京都(京都市中京区三条通り東洞院東入菱屋町39)
日時:4月29日(月・昭和の日)
OPEN 16:00
START 18:00
出演:金森幸介
charge:3000円(別途要飲食:美味しい山形郷土料理と銘酒をお楽しみください)
主催:清水哲男事務所
後援:特定法人京都藝際交流協会JARFO
このライブは清水哲男写真展「美しいニッポンの風景」@JARFO京・文博(2024年4月26日〜5月6日)のギャラリー外イベントとして開催します。
https://www.facebook.com/events/232868643231208/
予約は清水哲男事務所にメールにて
info@office432.jp
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清水哲男写真展「美しいニッポンの風景」
平穏の中に息を潜めるモノ
開催のご案内
美しい海岸線。しかし何とも言えない違和感が漂う。
それは彼方に巨大な建物のせいだとすぐにわかる。人々は豊かさのためにそれは必要だという。ほんとうにそうなのか……。フクシマを見るがいい。平穏な風景の中に脅威は息を潜めている。
2024年4月26日(金)〜5月6日(月)
11:00〜18:00(最終日は16:00まで)
@京都文化博物館 JARFO京・文博(京都市中京区三条高倉 京都文化博物館 別館)
TEL・FAX 075-222-0302
ギャラリー規定によりお花の贈り物はご辞退いたします。
ギャラリー外イベントとして「金森幸介ライブ@ふくや京都」(4月29日)を開催します。
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しみてつコラム
人生を楽しむ酒
酒量がずいぶん落ちた。もう10年も前だったら、ひと晩に平気で一升瓶を空けたこともざらだった。それが今では2合も飲めばいい気分になり、3合も飲もうものなら記憶が飛ぶ。7年前に大病を患って、俗にいう生死の境目を彷徨うなどという経験をして、身体が酒を受け付けなくなったということもあるが、考え方が変わったのが大きな理由だ。
幸い長らえた命だ。時間は大切に使わないと。酔って、酩酊して、何もできなくなって、何も考えられなくなる。そんな時間がもったいなくなったのだ。
自ずと酒から遠ざかる。すると余計に飲めなくなる。そんなことで酒を口にしない日が増えた。時折酒場でほんとうに飲めなくなったねと同情されたり笑われたりするが、
「もともと酒の量を競おうなどとは思わない。楽しいぐらいがちょうどいいじゃないか」
などと嘯いている自分が妙に小ぢんまりしたなと自嘲することもしばしばだ。だけど心配御無用。酒をやめるつもりは毛頭ない。
鬼平の生みの親池波正太郎は晩年毎日2合の酒をじっくり楽しんだという。彼が亡くなったのは67歳。僕はすでにその歳を超えた。じっくり酒を味わう歳になったのかもしれない。
そういえば種子島の酒場で知り合った老酔客が、こんなことを誰に言うともなくつぶやいていた。
日が昇ると一日朝から働いて、日が暮れると笑顔を集めて酒を飲む。
毎日毎日繰り返し、そうして歳をとってゆく。
長いか短いか、そんなことはわからんが、笑顔で歳をとってゆく。
よか晩、よか酒、よか人生。
ほれ、乾杯! どら、今夜もいい夜だ。
確かに量は落ちたけど、人生を楽しむ酒を飲み続けたいと思う。
ほれ、乾杯! どら、今夜もいい夜だ。
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「揺れて歩く ある夫婦の一六六日」概要
頁数:192p
体裁:B5変形横型(182mm×210mm)
ISBN:978-4909819086
2020年4月15日 初版発行
価格:2420円(本体2200円+税)
最後までおつきあいありがとうございました。
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