シリーズ〈サンクチュアリ〉 惜しまれつつ閉店したホルモン三吉@京都

今年は新型コロナウィルスによる感染拡大で閉じこもることが多く、予定していたイベントも中止になり、時間が止まったようにじっと毎日を過ごしているという方も少なくないはず。でも、時間は確実に進んでいます。だって、もう9月ですよ。今年もあと4カ月です。速いです。が、じっとしているわけではありません。この2週間に1度発行する、ニュースレターも12号ですよ。これがなかなか大変なのです。確かに仕事場にこもって作業しているわけですが、髪振り乱して頑張ってます。ということで、今回も張り切ってまいりましょう。

INDEX

  1. ゆらゆら劇場「旅の動機」
  2. 「朗読 『揺れて歩く』向き合う命」が放送されました
  3. かごんまオンライン本市〜鹿児島ゆかりの著者と繋がろう〜
  4. もうすぐ写真展!
  5. 〈今日の問いかけ〉友人とは何か? 友とはなにか?
  6. しみてつコラム「ぼくのふるさと」
  7. ご購入のご案内

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〈揺れて歩くニュース〉
事務局からからいろんなお知らせ

【お知らせ①】
「朗読 『揺れて歩く』向き合う命」が放送されました


前号でお知らせした「揺れて歩く ある夫婦の一六六日」がMBC「ど〜んと鹿児島」8月19日放送分(20:00〜)で朗読されました。奇しくも当日は主人公の1人清水良一の6回目の命日。これも何かの縁です。そうしてご覧いただいたみなさんから多くの感想が寄せられました。
朗読してくれた藤原一彦さんもアナウンサー人生の集大成にふさわしい番組になったと語りました。MBC局内でも歴史に残る番組だとの評価も。なんだかすごいことになってます。これが売れ行きにつながれば言うことはありませんね。
では寄せられた感想の一部を紹介します。
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鹿児島市 G.Kさん
昨日のどんかごよかったですね~。藤原さんの朗読、身に沁みました。父母のことと重なり、涙が出ました。清水さんのご両親もとても素敵でした。シリーズ化してほしいです。
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薩摩川内市 T.Bさん
がんと闘う本人、それを支える周りの人、どんなに辛かったことでしょう。私の父も肝臓がんでした。入退院を繰り返し、鹿児島市内の病院はほとんど回りました。37年前の話です。テレビを見ていて、ご夫婦の愛情の深さを感じました。命が限られた中で相手のことを思いやる。私にもできるでしょうかね。亡くなった父、祖父、叔父たちの闘病の時と重なって涙が止まりませんでした。清水さんのお母様が元気で過ごされますようにお祈りいたします。
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鹿児島市 G.Dさん
昨夜の藤原さんの朗読、とてもよかったです。泣きました。夏の夜に母を送った時のことを思い出しました。ありがとうございました。
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鹿児島市 N.Mさん
昨夜のどんかご見ましたよ。ご両親の仲の良さが伝わってきましたね。にゃんこママの理想の老夫婦像がそこにありました。ちょうど10年前に実家の父が同じように命の宣告をされ、宮崎から鹿児島の市立病院で過ごした時のことと重なって涙があふれました。他人事とは思えず、藤原さんの朗読に引き込まれていました。
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鹿児島市 S.Rさん
昨夜てゲてゲを見ていて、そのままどんかごへ…。朗読かぁ、風呂に行こうかなと思ったのですが、いざ朗読が始まると離れられなくなりました。清水さんの文章にも惹かれましたが、なによりその朗読のうまさに引き込まれました。一つひとつの言葉が、砂に吸い込まれる海の水みたいに入り込んできました。年老いた夫婦の愛、最期の逝き方、それを乗り越える女性の強さ、素晴らしいなと思いました。

【お知らせ②】
かごんまオンライン本市〜鹿児島ゆかりの著者と繋がろう〜


【かごんまオンライン本市】が8月30日、開催されます。
清水哲男も「揺れて歩く ある夫婦の一六六日」を携えて参加します。
新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、書店から足が遠のいたり、読書イベントが開催できなかったり…。本について人と語る機会が少なくなってさみしいこの頃。コロナ禍においても、鹿児島の本文化を盛り上げ、鹿児島ゆかりの著者を応援しようと、実行委員会が立ち上がりました。
<開催概要>
日時:8/30(日)朝10時~12時半(2部構成)
前半10:00~10:30 Facebookライブ配信で出店者紹介
後半10:30~12:30 zoomにて著者と語る会
参加費:無料
出店者:鹿児島県ゆかりの著者・書店員がお薦めの書を携えて登場します
・丸山晃さん「旅をする本ー開こう、心おどる読書の扉ー」
・清水哲男「揺れて歩く ある夫婦の一六六日」
・燦燦舎・さめしまことえさん「新ぐるっと一周!九州開運すごろく疫病退散バージョン」
参加方法:
前半の[ライブ配信]は、facebookの「揺れて歩く人々の対話テーブル」ページにアクセスすると視聴できます。
https://www.facebook.com/groups/1651099238372682
後半の[著者と語る会]は、zoomで開催します。
https://bit.ly/30RfJYU
にアクセスしてご参加ください。著者ごとに〈部屋〉があり、参加者は気になる著者とじっくりお話しできます。スマートフォンの方は事前にZoomアプリをダウンロードしてくださいね。
気に入った本はその場で注文もできます。
8月最後の日曜日は、朝からオンライン本市へ!
30日10時Facebookページ「揺れて歩く人々の対話テーブル」にてお会いしましょう!

【お知らせ③】
もうすぐ写真展!/エディション・エフ

9月2日(水)〜13日(日)
レティシア書房(京都市中京区)にて。
13時から19時。
月火定休。
もうすぐです!ぜひご予定くださいませ。写真展ではもちろん写真集『揺れて歩く』を販売します。
書籍の内容を見たいけど書店にない……そんな時は、図書館へリクエストしてください!
買うぞ!と決めたら、ぜひ書店にお取り寄せをご依頼ください。
またはこちらへ
https://editionf.thebase.in/items/27544027



揺れて歩くラジオ〈今日の問いかけ〉
友人とは何か? 友とはなにか?

あなたにとって友とはどんな存在ですか?

永山) 自分の頭で考えるって大切だけど、自分がどんな姿勢なのかって自分ではわからないですよね。
清水) そうやなあ。どちらかに傾いてるとして、それは誰かに指摘されてはじめてわかるわなあ。
永山) 友人の存在って、大切ですよね。。。
清水) そうやな。なんでも言い合えるってのとはちょっとちがう。友とはなにか。かんがえてみよか。
揺れて歩くラジオ 2020年7月24日放送回より】

==>そこで皆さんに質問です。
あなたにとって、友人とは、友とは、どんなものですか?

いろんな返信をいただきました。ほんの一部をご紹介いたします。


M.Yさん
友人関係というのは互いの認識バランスが取れてないというか、ズレてる事が多いですね。例えば自分が親友だと思っていても相手はそうでもなかったり、その逆も結構多いです。
お互い「友人同士」だと思っていても、その深さはお互いバラバラです。結局自分が考えている「友人」の定義やレベル設定に勝手に相手をあてはめているだけかも知れません。


Y.Nさん
友達って何だろう、というのはよくわかりませんが、学生時代に入っていた学生寮の存在が僕には大きいので、その話を書きます。
入学前は全く他人だった12名の仲間と、18歳の春、ある日いきなり一つ屋根の下で暮らすことになりました。初日、顔を合わせた瞬間は他人でしたが、初日の夜には、同じ境遇を戦う戦友のようになっていたのを覚えています。


この続きは〈揺れて歩く人々の対話テーブル〉からどうぞ。
https://www.facebook.com/groups/1651099238372682/permalink/1788879561261315/


しみてつコラム「ぼくのふるさと」


両親が60年以上暮らした路地の奥の家にひとりでいる。ぼくも17か18までここにいた。この家の小さな部屋で悶々としながら、いつか外の世界に出るんだと、その日をうかがっていた。その頃の痕跡は何も残っていない。なんとなくさみしい。自ら望んで飛び出した場所なのに。自分勝手だなと自分を嘲る。
その頃好んで聴いていた曲をかける。そうして夢想する。ここに勉強机があったな。ここに茶箪笥だ。ここに卓袱台を置いて、家族三人こんな具合に座ってたな。父はいつも無口で、口を開くのはぼくを詰るときだけだ。母は父に黙って付き従う。が、本人のいないところで大きなため息をついていた。
それはそれなりにひとつの家族の形をなしていたに違いない。
最初にいなくなったのはぼくだ。それからの長い時間、2人はどんな暮らしをしていたのだろう。
それから長い時が過ぎ、父が他界した。独りぼっちになった母は、それでもここを離れようとしなかった。が、ようやく今年の夏鹿児島のぼくのもとに移ってくれた。その後この家は空き家になっていた。
空き家のまま放っておいても仕方がない。ぼくはこの家を仕舞うつもりで戻ってきた。
だけど……。思った。目に見える痕跡は何もない。だけど、ここには両親の思い出のすべてが充満していると思った。そのうちのいくらかはぼくのものでもあるし、ぼくの知らない両親と孫たちの思い出もあるはずだ。そして何よりも、ここはぼくが生まれ育ったふるさとなのだ。
ここでならぼくにしか書けない物語が書けるかもしれない。そう思ったのだ。

清水哲男のblog「続・多賀山日記」より

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「揺れて歩く ある夫婦の一六六日」概要
頁数:192p
体裁:B5変形横型(182mm×210mm)
ISBN:978-4909819086
2020年4月15日 初版発行
価格:2420円(本体2200円+税)
最後までおつきあいありがとうございました。
本メールマガジンは原則毎月2回隔週にお届けいたします。

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発行:揺れて歩くニュース編集室
編集責任:清水哲男
発行責任者:永山由高
書籍「揺れて歩く」公式HP
揺れて歩く人々の対話テーブル
【揺れて歩くラジオ】第2、第4金曜日 21:00〜22:00

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