サンクチュアリ 折鶴会館@西院・京都

こんにちは。揺れて歩くニュース清水哲男です。なんだか大変なことになってきましたね。新型コロナウィルス感染拡大のことです。第3波って。感染者数も重症者数も死者数も増えるばかりですね。僕も高齢者、基礎疾患ありって状況を考えると、十分気をつけないとと思います。でもこの状況って、専門家を中心に早くから危惧する声が上がっていました。GO TO トラベルやイートについても不安視する向きも。だって、国中の人をシャッフルするかのように動かすのですもの、危ないに決まってますよね。しかもこれって、感染拡大に細心の注意をって言いながら、感染に対する緊張感を緩めることにつながってるような、そんな矛盾もはらんでいるような。結局は自己責任ということで、自分で考えて、自分で行動するということに尽きるんでしょうね。皆さんもくれぐれもご注意を。出かけるときはマスクを忘れず、戻ったらうがい手洗いを徹底して、規則正しい生活で健康に。ふ〜、どの口が言うてるねんって言われそう(汗;)

INDEX

  1. ゆらゆら劇場「使わないもの」
  2. おかわかめレポート
  3. 事務局からのご案内
  4. しみてつコラム「作文なんて大っ嫌い」
  5. ご購入のご案内

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おかわかめレポート「らしさ」

おかわかめカレー

初めまして。私はおかわかめ愛好家として、レシピを作ったりキャラクターを作ったりしています。おかわかめとは、ツルムラサキ科で、過熱するととろっとわかめみたいな食感になるのが特徴です。

おかわかめ好きの私に、スパイスカレー好きな友人から「コラボしませんか」と声がかかり、先月、おかわかめ×カレーイベントをしました。

おかわかめをピューレにして、友人が作ったチキンカレーに混ぜると、緑色でちょっと草の香りのする「おかわかめカレー」が出来ました。
しかし、そのまま煮込んで時間が経つと、おかわかめらしい緑色もおかわかめらしい草の味も消え、茶色い普通のチキンカレーに。イベント後半に来た人には「これが噂のおかわかめカレーですよ!!!」と言ってもわかりづらかったかもしれません。

それぞれが「らしさ」を生かして「新しさ」を生むことがコラボの面白さだとしたら、今回は、おかわかめをピューレにせず、葉っぱをそのまま投入した方がらしさを生かせただろう、というのが今回の教訓です。
目の前の「らしさ」に、もっと誠実に向き合っていこうと、心を新たにしました。

ここから先は、イベントに参加した里美さんが感想を寄せてくれたので、バトンタッチします!
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「おかひじき」っていうのは前から知ってたけど「オカワカメ」っていう名前を聞いたのは最近で。 単純に知らないから「なんだろう?」て思ってただけだったけど、 オカワカメの熱狂的ファンが存在することで俄然興味が湧いて、是非食べてみたいと思って今回のカレーイベントに参加しました。
オカワカメの特徴は、葉っぱの形の可愛さ、緑色の濃さ、 色に反してあまり他の素材を邪魔しない稀有な存在感、食感の良さ。
今回はカレーが主役だったけど、次はぜひオカワカメが主役の料理が食べてみたいです。
葉っぱの形がかわいいからそのままの形でサラダみたいに提供したり焼肉を巻いて食べるバーベキューも楽しそう!コリコリとした食感なら佃煮にしてもいいかもしれない。洋風ならキッシュとか柔らかい料理の中に歯ごたえ食材として入れてみるのも美味しそう。
初めましてのオカワカメはイマジネーションを膨らませてくれる素敵な素材でした♪

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事務局からのご案内

8月にMBC「ど〜んと鹿児島」で放送された「朗読 揺れて歩く」が、今月、他局でも放送されます。
いずれも深夜ですが、放送日時は以下の通りです。録画予約でお楽しみください。
SBC(信越放送) 13日(日)25:20~26:15
SBS(静岡放送) 21日(月)26:15~27:09
UTY(テレビ山梨) 22日(火)25:00~26:00
鹿児島を代表するアナウンサー藤原一彦さんの美声と、少々不思議な京都弁をお楽しみください。

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しみてつコラム「作文なんて大っ嫌い


子どもの頃から文章を書くことが好きだったのかとよく訊かれる。作文が上手だったんでしょうと。

とんでもない。作文なんて大っ嫌い。原稿用紙を目の前にするだけで憂鬱になった。まあ嫌いだったのは作文だけじゃなくって、勉強ぜ〜んぶ大っ嫌い。学校にいるときはずっと憂鬱だったけどね。

小学4年生の春だった。遠足の行先は琵琶湖だった。生徒全員で遊覧船に乗った。平和丸という船だった。いまとなっては油臭いお世辞にも綺麗だとは言えない船だったという記憶しかない。

学校に戻った僕らに教師が言った。
「今日の思い出を作文にしてください」
と。うんざりだった。その日あったことを並べただけの作文を書いた。読まされる方はたまったもんじゃないなと、いまの僕は思う。

その作文を読んだ母が言った。
「あんたには感動というもんがないのんか? 平和丸の大きさに驚いたとか、速さに驚いたとか、みんなと一緒で楽しかったとか」
平和丸は、みんなが「ポンポン船だ」と笑うぐらい小さくて遅い船だった。誰かが「鈍間(のろま)」と笑ったが、それがぴったりだと思った。

母は僕の作文の冒頭に、赤いペンで書き入れた。
〈うわぁ! 大きな平和丸! これからぼくらをのせて走るんだ!〉
僕は何も言えなかった。母が嘘を書けと言っていると思ったからだ。楽しくなかったのに、楽しかったように書くなんて……。誰のためにそんなことを。なんのためにそんなことを。同級生はみんな、そうなのか? そんなに大人にほめてもらいたいのか。そんなことを思ってしまった。それ以来作文を苦手で大嫌いになってしまった。

いまもそうだ。人にほめてもらうために書いているわけではないし、人を喜ばせるために書いているわけでもない。書くことは、僕にとって唯一社会に関わる手段なのだ。

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頁数:192p
体裁:B5変形横型(182mm×210mm)
ISBN:978-4909819086
2020年4月15日 初版発行
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