サンクチュアリ お立ち飲み処ひょうたん@京都駅前

リバウンドって、嫌な言葉です。僕はこんな体型なので(どんな体型や)、それにこんな歳なので(どんな歳や)、ダイエットなどというのは積極的に取り組むべきものではなく、ガンを患って手術をして15キロ痩せた、などというのがダイエットになるわけで、そうなると体の具合が良くなると、自然に体重増につながるわけです。それはそれでうれしいことなので、嫌ではないのです。周囲には週一で絶食したり、炭水化物を絶ったり、ゆるゆるウォーキングをしたり、サプリメントを飲んだり、涙ぐましい努力を続けている人がいます。彼らは月に100グラム減っただけでも喜んだりするわけです(その思いはよくわかります)。でも、喜びもつかの間、リバウンドして元に戻るんだったらいいけど、それを通り越しちゃう。で、落ち込む。まさに一喜一憂ですね。そうして、またダイエットに向かう。果てしない繰り返しですね。なぜか!? 徹底しないからですよ。徹底的にやらないから。どこか自分に甘いんですよ。とまあ、これは社会の話です。
※「ゆらゆら劇場」はお休みします

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揺れて歩く人々の問い Vol.16

テーマ:あなたの人生に影響を与えた言葉、出来事はありますか?それはどういったことですか?

大きな影響だけではなく、今のあなたをつくりあげてきたいろんなことを聞かせてください。例えば音楽、映画、本、人との出会い。あるいは東日本大震災とかコロナ禍のような災い。どんなことでもかまいません。それであなたの人生はどうなりましたか? そんなことをお聞かせください。
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たくさんのコメントをいただきました。
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就職活動の時、尊敬していた先輩が面接や作文を見てくださり、とても応援してくれました。先輩は、最後は「自分を信じて」と言いました。どれほど人に応援してもらっても、最終的には自分です。私はなかなか自分を信じられなくて、自信がなくて、最終面接で落ちるという悔しい思いをしたりと迷走しました。(鹿児島市Y.Kさん)
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30年以上まえ。まだ口腔ケアの方法が確立されてない時代。看護学生の時2年間植物状態だった方を受け持ちました。(中略)嬉しくて毎日同じグループの学生と2人で色んなこと話かけながらお口の清掃していたら…なんと2年間意識のなかった方が目を覚まして語り出されたのです(鹿児島市K.Nさん)
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当日3歳の娘と行った親子体操の先生に「あなたはヨガの先生になりなさい」と言われて今の私があります。
それはまるで神の啓示のようで。なんのためらいも疑問もなくストンと腑に落ちて直感に従ったことが 、間違いじゃなかったと胸を張って言いきれます!(鹿児島市S.Nさん)
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人生をかえる出来事、先生が宗教にだだハマりし、ピアノ人生が終った事です・・・(京都市M.Fさん)
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気になる(中略)部分など詳しくはこちらからどうぞ。
https://www.facebook.com/groups/1651099238372682/permalink/1993967444085858/
たくさんのコメントありがとうございました。

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しみてつコラム「悪い夢」

土砂降りの雨に濡れて、うなだれる男がいた。
まるでいつかの俺のようだと思った。
40年以上前のことだ。
ほんとうに好きになった女がいた。この女となら一生を共にしてもいいと思っていた。そんなに美人ではないが、俺はその女の悪戯っぽい目がとても好きだった。
「悪い夢見させてあげる」
女はよくそう言って、俺の胸に手をあてた。
なんだこいつと思いながらも
その悪戯っぽい目の輝きにやられて、俺はこいつとダメな人間になっていくんだろうなとを思いはじめていた頃だった。
女の言う悪い夢は現実のものとなった。
彼女は体の変調に気づき病院に行ってくると言った。
そのひと月あまり後、おれは彼女と一緒に病院の診察室にいた。
「平均的な余命は半年から1年です」
目の前の医者は淡々とそう言った。すい臓がんだった。他の臓器も蝕まれ手の施しようのない状態だと。
その夜俺たちは散々泣いた。泣くしかなかったのだ。そうして彼女は言った。
「ね、悪い夢見させてあげるって言ったでしょ」
その目には悪戯っぽい輝きはなく、ただ涙だけが光っていた。結局彼女は何もしないという選択をした。
それから半年余りで彼女は旅立った。
雨だった。どこに行くあてもなく、ただ雨に濡れながらまちを歩き回った。
うなだれる男を眺めながらそんなことを思い出した。
彼女の顔はと言えば、正確には思い出せない。おれはひどい男だ。
だけど、あの悪戯っぽい目の輝きは、忘れようとしても消し去ろうとしても、俺にまとわりついて離れようとしない。
俺はまだ夢の中にいるようだ。夢にうなされるように、揺れながら生きている。

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「揺れて歩く ある夫婦の一六六日」概要
頁数:192p
体裁:B5変形横型(182mm×210mm)
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