サンクチュアリ 壺味@京都四条大宮

こんにちは。揺れて歩くニュース清水哲男です。いつの間にか11月も半ば。なんてこったあと思っている人も多いことでしょう。僕もそんな一人です。特に今年は新型コロナウィルスの感染拡大で、ほとんど動けず、何にもできず、じっとして今日まで来たなって感じがするので、あとひと月半だなどと思いネジを巻こうとしても、ダメですね。やる気に力が入りません。このままいくと三年寝太郎になっちゃうんじゃないかと、ちょっと不安です。でも三年寝ちゃうと、後の人生全部寝ちゃうんじゃないかと。まだまだ寝たきりになりたくないので、やっぱり動こっと。失礼 m(_ _;)m

INDEX

  1. ゆらゆら劇場「オンとオフ」
  2. しみてつコラム「DRINK Coca-Cola!?
  3. ご購入のご案内

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しみてつコラム「DRINK Coca-Cola!?

小津安二郎監督の「晩春」を久しぶりに見た。

原節子が男友達と鎌倉の海岸をサイクリングするシーンがある。モノクロの映画なのに、空の色も海の色も鮮やかに見える。原節子の笑顔がいい。今のこの国の銀幕では見ることのできない類の笑顔だ。

二人が駆け抜ける道路の脇に、何気なく道路標識が映り込む。

CAPACITY 30TON SPEED 35MPH

さらに広告の標識が立つ「DRINK Coca-Cola」。

ここは日本ではないのか? いや、間違いなく日本の鎌倉、由比ヶ浜だ。時代は1949年、GHQ統治下の日本なのだ。アメリカが全てのスタンダードだった。敗戦であらゆるものを失い、軍国主義の呪縛から解放された日本は、乾いたスポンジのようにアメリカの民主主義と文化を吸収した。映画はそんな時代のひとコマだ。こんな光景は日本中で見られたのだ。

それからしばらくアメリカはひとつの模範であり、憧れだった。僕もそうだ、衣食住すべてにアメリカを染み込ませて生きてきた。疑問がなかったわけではない。だが世間に従うように、右にならえ!をするように、そうやって生きてきた。その結果が今にある。

ここしばらくアメリカ大統領選挙の報道を見聞きして、うんざりしている。僕たちがお手本にして、憧れてきたアメリカってこんなだったんだ、と。アメリカへの想いが冷めた人は多いはずだ。僕なんか嫌いな国の筆頭になりそうだ。

でもいまだに、アメリカの方を見て、アメリカのことを第一に、考えている人も多い。そういう人たちが政権の中枢に座り、弱者に見向きもしない政治をしようとしているこの国を、僕は世界で一番嫌いかもしれない

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「揺れて歩く ある夫婦の一六六日」概要
頁数:192p
体裁:B5変形横型(182mm×210mm)
ISBN:978-4909819086
2020年4月15日 初版発行
価格:2420円(本体2200円+税)
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