INDEX

  1. 横目流し目 連想ゲーム
  2. Prof. Tagawa の揺れる音楽道 #92
  3. 清水哲男のサンクチュアリ さんじ 天文館店
  4. 揺れて歩く人々の問い
  5. しみてつコラム 旅程表
  6. 清水哲男新刊書のご案内
  7. ご購入のご案内

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横目流し目 連想ゲーム


昔、NHKに「連想ゲーム」(1969〜1991年)という番組がありました。紅白2チームに分かれて、ヒントから答えとなる言葉を連想するというゲームでした。その中に『わんわんコーナー』という擬音語や擬態語が答えになるコーナーがありました。いい歳のおじさんになり、すでにモノ書きとなっていた僕は、番組を見ながら日本語の擬音語や擬態語の豊かさに関心した記憶がありますし、それで『オノマトペ』という言葉を知りました。多分1980年代半ばのことだったと思います。
『オノマトペ』って物事の音や様子、状態などを言葉で表現したものです。擬音語は実際の音を真似た言葉で「ワンワン」(犬の鳴き声)、「ザーザー」(雨の音)、「ドシン」(何かが落ちる音)など。擬態語は音はしないけれど物事の様子や状態を表す言葉で「キラキラ」(光り輝く様子)、「ニコニコ」(笑顔の様子)、「フワフワ」(柔らかい感触)など。それに擬情語というのもあります。感情や心の状態を表す言葉です。「イライラ」(気持ちが落ち着かない状態)、「ドキドキ」(緊張や期待)、「ウキウキ」(楽しい気分)などですね。
そうそう『ゲゲゲの鬼太郎』の「ゲゲゲ」も『オノマトペ』ですね。不気味でユニークな雰囲気を強調する効果がありそうです。水木しげるさんの漫画には独特の『オノマトペ』が多用されていて、キャラクターや妖怪たちの動き、感情を生き生きと描き出しているように思います。
最近では『ポケモン』がそうですね。山下達郎さんが『ポケモン』とのコラボで『オノマトペISLAND』という曲を発表していますね。
『オノマトペ』を効果的に使うと、文章や会話がより生き生きとして、感情や情景が伝わりやすくなり妖怪の世界やポケットモンスターたちの世界が鮮やかに浮かび上がります。
それではここで問題です。次のオノマトペは何を表しているでしょう。
「ぐちゃぐちゃ」「ごちゃごちゃ」「てんやわんや」「ぐにゃぐにゃ」「ぬめぬめ」「ぞわぞわ」……。
答えは「政治の世界」です。あるいは「自民党」。
あなたはどう思いますか?
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Prof.Tagawaの揺れる音楽道 #92


Singing, dancing, and shouting
To sing is to pray.
To dance is to pray.
To shout is to pray.
Singing, dancing, and shouting, we offer a prayer of the soul.

歌い、踊り、叫ぶ
歌うことは祈ること。
踊ることは祈ること。
叫ぶことは祈ること。
歌い、踊り、叫び、魂の祈りを捧げる。

Prof.Tagawaの揺れる音楽道 vol.92
Music by F.Tagawa
Animation by T.Shimizu
©︎F.Tagawa, T.Shimizu & Office432, 2025
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清水哲男のサンクチュアリ
さんじ天文館店@天文館, 鹿児島市東千石町

くるみちゃんは男前だ

この店は今流行りの店で、若い人に人気がある。角の2面は大きなガラス壁で中がよく見える。大半が若いグループだ。そんな光景を目の当たりにするとおっさんは少々気後れしてしまうのだ。あーゆーところに入ると、きっとジイさん扱いされて好奇の目にさらされるんだろうなと。それがすでにおっさん的自意識過剰症候群というものだ。そういうおっさんはそういう店をいろんな理由をつけて敬遠する。ファミレスで飲んでるみたいじゃないか、第一客あしらいがマニュアル的で人肌の温かさがない、どと。
ところがこのさんじはおじさんおばさんのひとり客も少なくない。カウンターが長いのでひとりで入っても、テーブルにポツンと追いやられることはない。カウンターの中の若いスタッフが適当にあしらってくれたりもする。

さんじは3時から開いている。鹿児島は昼飲みできる店が少ないと嘆く飲み手は多い。特に天文館あたりに少ないのだ。休みの日の早い時間に映画を見たり買い物をしたりしたあと、落ち着ける場所がないのだ。立ち飲みは何軒かあるが落ち着けないのだ。ましてやコーヒーなどではダメなのだ。アルコールでなければ。だから休みの日の3時を回ると、さんじのカウンターにはおじさん、おばさんのひとり客が目立つ。私の場合、座る位置はカウンターの左端と決まっている。厨房に立つ女性店長くるみちゃんの前に陣取るのだ。くるみちゃんとは彼女が前に勤めていた店からの顔馴染みだ。酒飲みの他愛もない世間話の相手をしてくれるのだが、手を休めることなく手を抜くことなく相手をしてくれる。

生ビール(サントリー・570円)

入り口に掛けた大きな暖簾には餃子とゆでたんが名物だと。しかしメニューを見るとそのほかにもいろいろあるし、ドリンクもバラエティ豊かだ。特に4時から6時はハッピーアワーということで450円の焼き餃子(5個)が260円とお得だ。生ビール(570円)と焼き餃子で1000円でお釣りがくる。バス待ちなどにさっと飲んで出ていくのにちょうどいい。看板メニューのゆでたん(1290円)もいいが、私のオススメはさんじのホイコーロ(680円)だ。10品の中から3品選んで盛り合わせるおつまみ3品盛り700円前後でいける。安く上がることは正義だ。

あご出汁鶏から揚げ(420円)

6時前後からテーブル席は若いグループで賑やかになる。厨房は忙しくなるが、店長のくるみちゃんがどしっと構えているからだろうか、スタッフに浮き足だった様子は見えない。そうなるとおじさんはそろそろ退け時と席を立つ。時期を逃すとカウンターの孤独を味合わなければならないから。

桜島小みかんサワー(450円)

さんじ 天文館店
鹿児島市東千石町9-2 セントラルビル 1F

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揺れて歩く人々の問い
あなたには誇れるものがありますか? あなたの自慢を教えてください。

いや、ほんとにおバカです

ちなみに清水の自慢はというと、70歳になってもアホなことばかりやってることかな。というより歳をとってからの方がアホさ加減に磨きがかかってきました。
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Chi-b Hasegawaさん
(これは随分と悩みました。もう答えるのん止めとこうかとも思ったんですが、一日考えて… 二つあります。)
1.辻川”masta.G”雅治さんという私にとっては至上最高の男性 / ミュージシャンと巡り会って、44年間の長きにわたって、心を込めて厳しく優しく慈しんで心を育ててもらい、音楽なんか出来ないと思い込んでいた私を20年以上かけて口説き落としてステージに立てるまでにしてもらい、最後の最後まで親のように目の中に入れても痛くないほどの愛情を注いでもらえたこと。
2.愛するPrinceのLAでのアフター・パーティーに行って、カーテンが開いたとき、歓声を上げる観客を左から右までゆーっくりと時間をかけて彼が見渡した時に、むちゃくちゃ派手なシルバーのハットをかぶった私と目が合って、彼は大きく目を見開いて、そしてニヤリと笑って、うんうんと5回ほど頷いてくれて、その間約8秒ほどずっと見つめ合ったこと。何もかもを分かってくれていると感じました。
この二人は、私の人生のMotive Forceでした。どちらも天に召されましたが、今でも心の支えであり、自慢です。長くなってすみません。
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高山 富士子さん
朝起きると必ず腹減っててよう食えることと、寝付きの良さかな。
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Masako Fujiiさん
自己肯定感の低い私なので自慢できる事はないけれど飲酒量だけは……。
飲み放題負け、割り勘負けする気しないし、若かりし頃テキーラのショットガンなど、知らん男の子達と呑みあってギブアップした方が奢るなんてアホな飲み方しても、ご馳走様でしたしかありませんでした。流石に50代半ばに差し掛かり、そんな無茶はしませんが美味しく呑めて幸せな人生を歩んでいます。
それと、奢ってもらう前提で二千円しか入れてない財布取り出して、払うふりして『いや良いよ良いよ』って言わせておいて、実は株やら貯金やら財テクしまくってるしっかり者の妹も自慢です。
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Fumihiko Tagawaさん
誇れる….というか、抜きん出ているのは、音楽…ではなく姑息な会計テクニックだと思います😆
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コメントいただいた皆さん。ありがとうございました。コメントは以下のページからもご覧いただけます。
https://www.facebook.com/groups/1651099238372682/permalink/3344334079049181/
https://www.facebook.com/tetsuo432/posts/pfbid02gvt82KNgs2TAdY5Xd97DauyHpmnV5yB3x9qrqBtrdcr8UJnpgChf5xEJrj6vZ2nal
次の問いは次回ライブ配信時にお知らせします。〈揺れて歩く人々の対話テーブル〉でお気軽にコメントくださいね!
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しみてつコラム
旅程表


北アルプス登山に出かける友人の旅程表を見せてもらった。そこには緻密なスケジュールが記されていて、その完璧な計画に思わず見入ってしまった。旅程表。それは、目的地へと向かう意志の表れであり、計画性を持った人々の証なのだろう。
つくる人、つくらない人。さしずめ私はつくらない人だ。70年の人生。はじめて放浪の旅に出たのは高校2年生の夏だから16歳か……。それ以来旅の空の下で生きていると言ってもいいような日々を過ごしてきた。
そんな私がバイブルのように繰り返し読んできた本がある。J・ケルアック『路上』だ。
好きな一節がある。物語がはじまった直後に登場する
「それまでも何度か西部行きを夢みていつも漠然と計画したが、出発したことはなかった」
という一節だ。『路上』の主人公は、明確な目的を持たず、ただひたすら旅を続ける。旅そのものが生きることなのだ。彼は「こうあるべき」という理想の自分を追い求めるのではなく、「今ここにある」自分の存在をそのまま肯定し、目の前の道をひたすら歩き続けた。かつて哲学をかじった理屈っぽい私は、そんな彼の生き方に深く共感したのだ。そうして世界のあちこちを歩き続けてきたのだ。
旅だけではない。どうやら人生にも旅程表というものがあるらしい。人はそれを人生設計と呼んだりもする。
旅程表すらつくったことがないのに、人生の設計図など考えてもみなかった。漠然どころかまったく何の計画もなくただ行き当たりばったりで生きてきた。
だが振り返ると行き当たりばったりの歩いてきた自分の足跡ははっきり見える。ある時は勢いが良かったり悪かったり、またある時は迷ったり二の足を踏んだり目を瞑ってジャンプしたり、早足だったり鈍かったり、同じところを何度も回ったり立ち止まったり。右往左往ジタバタしながらも、たしかに生きてきた。今、振り返れば納得できる、私だけの足跡だ。
あと何年、こんな旅を続けられるだろうか。旅程表のない人生の終わりが、たとえぼんやりとしたものであっても足跡を振り返った時『これで良かった』と言える自分でいたい。旅程表のない人生の旅はどこへ向かうのか、私には分からない。だが、だからこそ、その足跡は唯一無二、私だけのものとなるのだ。
さて、あなたは旅程表をつくる派だろうか、それとも……。
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最後までおつきあいありがとうございました。
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次号は9月26日(金曜日)配信予定です。
発行:揺れて歩くニュース編集室
発行者:清水哲男
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