もういくつねると〜おしょうがつ〜🎶 敬虔な門信徒だった祖母に育てられたぼくは、お正月の前にクリスマスというイベントがあることを、ずいぶん長く知りませんでした(このあたりの事情は拙著「月がとっても青いから」でどうぞ)。そうして門信徒であることを求められ、クリスマスなどという異教のイベントは排除されるどころか、情報としても遠ざけられて育ってきたのです。だからといってはなんだけど、宗教・信仰が持つ盲目的なパワーに恐ろしいものを感じるのです。自分と同じ信仰を夫婦であれ、家族であれ、他人に強いるというのは、善悪、正否などという前に気持ち悪くて仕方がないのです。中国や北朝鮮が危険だから軍備を増強する、電気がなくなると原始時代に戻っちゃう、寄付をしないと救われない……。いろんな形の信仰があるけれど、それで信者を集めていちばん得をするのは誰だろう。
ぼくは絶対に騙されないぞと思う清水哲男です。
INDEX
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Prof. 田川文彦の揺れる音楽道
Candlelight for memories
「Candlelight for memories」https://soundcloud.com/yurete_aruku/candlelight-for-memories
A flame that sways and burns. It keeps burning, even though it almost disappears at times. Let my memories burn away.
揺れて燃える炎。時々消えそうになりながらも、燃え続ける。私の思い出を燃やし尽くすように。
清水哲男写真集「揺れて歩く」サウンドトラック https://soundcloud.com/yurete_aruku
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揺れて歩く人々の問い vol.51
テーマ:あなたが知っているいい路地を教えてください。
テーマ:あなたが知っているいい路地を教えてください。
お住まいの近所、旅行先で見かけたなどなど、日本全国どちらでもかまいません。
写真などを添えていただけたらうれしいです。
詳しくはこちらから
https://www.facebook.com/groups/1651099238372682/posts/2507181189431145/
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F.Tさん(出水市)
長崎思案橋
右のブロックは立ち退きとりこわし….と数年前から言っているのですがまだ営業を続けている店舗もあります。
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しみてつコラム「本末転倒」
グルメブームと言われて久しい。世の中、コロナだ、インフレだ、戦争だと落ち着かない日々が続いているが、メディアを見渡す限り「食」に関する話題は尽きることがない。あんな美味いもの、こんな珍しいもの、そんな有名なものを紹介する文章が美しい写真とともに溢れているのだ。世界がどうあっても、この厄介な日本人の頭の中では「日本は平和」なのだ。
そんな記事を見ながら思う。書かれている「味」とは何なんだろう、と。文章も写真も「味」をほめたて、料理人とその店を讃える。自分だけがその「味」の理解者であるかのように。それを教えてやるんだという優越感のようなものが、行間に見え隠れする。「味」なんてどうでもいいのだ。「私がそれを知っている」ことが大切なのだ。
そもそも「味」などというものは、味わっているその時がすべてで、言葉にしてしまえば「表象」に過ぎない。極限まで言葉を削ぎ落としたその先に何が見えるかが大切なのに、全くその逆で言葉で飾り立てて大切なことは何ひとつ見えてこないのだ。
蟹は殻を破り身を引き出し殻に戻す。それだけで十分美味いことを知っている料理人は、何も言わずに客の前に出す。言葉にすれば虚しいことを知っているからだ。
説明など、本末転倒なのだ。
不立文字、文字を立てず。料理は一期一会のこころのやりとりなのだ。
などと御託を並べるこの僕は、空腹を満たすことに精一杯でグルメなどにはほど遠い。そんな僕がこんなことを書くこと自体がグルメブームなんだね。
あら、転けちゃった……。
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種子島の風景と暮らしを、展示した作品の中から32点に絞って収録しました。清水哲男には珍しいオールカラーの作品集です。お買い求めは、清水哲男事務所のBOOK SHOPからどうぞ。ちょっぴりお買い得な2冊組も用意しました。
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