サンクチュアリ 徳田酒店@ルクアバルチカ 大阪市北梅田

なんだか嫌になっちゃいますね。ここのところ新聞の政経面を見るのがほんと嫌になっちゃう。なんなんでしょうねえ、軍備を増強するのに増税するって。確かに国を守るというのは大切なことだと思いますよ。でもね、今の政治家の頭ん中の「国」というのは、具体的な国民の姿なんてないような気がしますよ。だって政治家って、保身と自分の利益追求の権化みたいな連中ですもんね。そんな輩に国民なんてどうでもいいことでしょう。これだけ貧富の格差が大きくなって、みんながみんな苦しいって思ってるド最中に増税だなんて、庶民の感覚からどれだけずれてるんだと思うよ。そんなことを言いながら、俺、そんなに税金払ってないよなと自嘲する清水哲男です。

INDEX

  1. Prof. 田川文彦の揺れる音楽道「echoes」
  2. しみてつコラム「時間をかける豊かさ」
  3. 揺れて歩く人々の問い vol.50
  4. 第4弾公開しました!
  5. ご購入のご案内

● ● ●

Prof. 田川文彦の揺れる音楽道

echoes

「echoes」https://soundcloud.com/yurete_aruku/echoes
人間は生きた証として何を残せるのだろうか。人々の記憶の中に残った痕跡も、やがて時間の中に消えていく。それはまるで泡沫。はじけては消え、消えては生まれる。不連続の残響が残るのみだ。
清水哲男写真集「揺れて歩く」サウンドトラック https://soundcloud.com/yurete_aruku

● ● ●

しみてつコラム「時間をかける豊かさ」

最近ちょこちょこ出かける店がある。月に一度程度だが京都に出張した帰りには、必ず途中下車して寄り道をするのだ。神戸福原の丸萬(まるまん)という居酒屋だ。別になんという理由もない。味がとびきりいいわけではなく、素材が特別なわけでもない。ただそのカウンターで過ごす時間が、好きでたまらないのだ。
たとえばある日のことだ。
穴子の酒蒸しを頼んだ。目の前で大将が穴子を捌きはじめたからだ。
「いま仕込みはじめたとこやから、時間かかりますよ」
大将は笑った。
もちろん織り込み済みだ。時計は午後4時を回ったところ。夜7時過ぎに西に向かう新幹線に乗る予定だ。たっぷり時間はある。
「飲みながら待ちますから」
と答えると、大将はまた小さく笑った。こういうやりとりが酒をうまくする。実際酒を飲みながら大将の手の動きを見守る。実に丁寧な仕事だ。少し前までは、腕っこきの料理人とふたりで厨房に立っていたが、彼が引退してからは大将ひとりで切り盛りしている。その上仕事が丁寧だから時間がかかるのも無理はない。
穴子が出てくるまでに徳利を何本空けただろうか。ようやく口にした穴子は期待通りの味だった。自分の胃袋に届くまでに大将がどれほどの手間をかけたかをつぶさに見ているのだ。目も、舌も、胃袋も満たしてくれる豊かな光景が、さらに酒をうまくする。ただそれだけのことを楽しみにして、その店丸萬に出かけるのだ。
ぼくはファストフードがきらいだ。確かに短時間で空腹を満たすにはいいかもしれない。しかし食べたという豊かな満足感がない。そういうことを期待することが間違っているのだと笑われそうだな。だけど、列に並んで、紋切型の接客を受け、注文して、包みをあけて、むしゃむしゃ頬張る。まるで猫が必死になって餌を食べているようなそんな気分になる。
哀れな猫たちは毎日同じものを与えられても文句も言わずに貪り食う。きっと何を食わされているかわかっていないに違いない。空腹を満たせばそれで生きていけるのだ。だが人間であるぼくは、まっぴらごめんだ。せめて食事には、酒には、たっぷりと時間をかけたい。1日をふり返り、1年をふり返り、そうして人生をふり返る。
うまいものにありつくためにはそれなりに時間がかかるし、我が身の来し方が豊かでないとうまさもわからないだろう。それには何事にもたっぷりと時間をかけることが肝心だ。

● ● ●

揺れて歩く人々の問い vol.50

テーマ:今までに観た映画の中で、いちばん「〜〜〜」だった映画を教えてください。

テーマ:今までに観た映画の中で、いちばん「〜〜〜」だった映画を教えてください。
「〜〜」は、「よかった」「感動した」「泣けた」「つまらなかった」「わからなかった」「腹立った」「笑えた」「金返せ!」etc… なんでもOK。清水からひと言。「なんでもシンつけりゃいいてもんじゃないよ」
詳しくはこちらから
https://www.facebook.com/groups/1651099238372682/posts/2501192016696729
ーーーーー
ーー
S.Nさん(鹿児島市)
一番思い出に残っている映画が「フィールド・オブ・ドリームス」です。初デートで見た映画で、デートと映画両方「よかったなぁ」という印象です。その後振られましたけどwww
ーー
M.Yさん(鹿児島市)
最近酔って観て泣いたのは吉本のアニメ「漁港の肉子ちゃん」です。主役の少女と不器用だけど明るい母親、二人を見守る大人達の暖かさにホッとしました。
ーーー

● ● ●

勝手にHPつくっちゃいましたプロジェクト
第4弾公開しました!

https://mantencurry.com/
清水哲男事務所「勝手にHPつくっちゃいましたプロジェクト」第4弾公開です。京都のラーメン屋「ひゃくてんまんてん」。本格カレーと本格ラーメンの店です。うまいです。ぜひ覗いてみてください。居酒屋としてもOKです。
「勝手にホームページつくっちゃいましたプロジェクト」は、コロナ禍や物価高騰で苦しむ馴染みの飲食店、酒場を応援しようと清水哲男がはじめた取り組みです。
制作費はもちろんドメイン取得料、サーバーレンタル料などすべての経費を清水哲男事務所負担で進めています。まだまだ続けていきますよ。
作業を手伝っていただける方、取材を手伝っていただける方大募集です。ただしギャラも取材費も出ません。ただただ苦闘する飲食店の応援のために動ける人を求めます。
「この店はいいぞ!」「この店を紹介しろ!」というお店がありましたら、教えてください。
これまでに公開した3軒は以下のページからどうぞ。
https://office432.jp/projects2020/

● ● ●

★種子島写真集「ISLAND LIFE」「ISRAND SCENERY」好評発売中です!。

種子島の風景と暮らしを、展示した作品の中から32点に絞って収録しました。清水哲男には珍しいオールカラーの作品集です。お買い求めは、清水哲男事務所のBOOK SHOPからどうぞ。ちょっぴりお買い得な2冊組も用意しました。
清水哲男事務所のBOOK SHOP https://shop.office432.jp/
清水哲男事務所近辺にお住いの方には手渡しも可能です。


★「揺れて歩く」ご購入のご案内

「揺れて歩く」応援団にご登録いただいた方から「登録したけれど、本が届かない」というお問い合わせをいただいております。応援団へのご登録はご購入のご予約ではございません。ご購入ご希望の方は下記の各サイトをご利用ください。
なお応援団サイトでは、本送付後の郵便振替でのお支払いお取り扱いができません。応援団サイトでは銀行振込、清水哲男事務所のBookShopでは銀行振込、クレジットカード決済となります。エディション・エフのネット通販ではクレジットカード、各種キャリア決済、PayPal、でのお支払いを選択していただけます。
エディション・エフのブックショップ
「しみてつ応援団」の販売サイト
清水哲男事務所のBook Shop
「揺れて歩く ある夫婦の一六六日」概要
頁数:192p
体裁:B5変形横型(182mm×210mm)
ISBN:978-4909819086
2020年4月15日 初版発行
価格:2420円(本体2200円+税)
只今送料無料キャンペーン中です!
最後までおつきあいありがとうございました。
本メールマガジンは原則毎月2回隔週にお届けいたします。
発行:揺れて歩くニュース編集室
発行者:清水哲男
書籍「揺れて歩く」公式HP
揺れて歩く人々の対話テーブル
【揺れて歩くラジオ】第2、第4金曜日 21:00〜22:00

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。