INDEX
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どうでしょう、ホンコンさん
高市首相(高市陣営)による「他候補への誹謗中傷動画の投稿・拡散疑惑」が、今国会で大きな論点として議論されています。
高市支持者である知人が言いました。
「あんな週刊誌ネタ、国会で取り上げて延々と議論する必要があるのか。時間の無駄遣いじゃないか」と。別の高市支持者はこうも言いました。「なんの意味もない、まるで文春と野党が結託した早苗イジメじゃないか」と。そう言えば吉本の芸人さんでしょうか、ホンコンさんはテレビのワイドショーで同様の発言をされていますね。
本当にそうなのでしょうか。なぜ文春はこの時期にこの問題を報道し、なぜ野党は報道をこぞって取り上げるのか。その背景を見ておく必要があるのではないでしょうか。
今国会(2026年6月)では、2027年春に控える「統一地方選挙」での本格運用を念頭に置いて、選挙期間中のSNSをめぐる偽情報や悪質な誹謗中傷、AIの悪用に対応するため、「公職選挙法」などの改正案の審議が進められていて、今国会中に成立する見通しとなっています。これまで「表現の自由」や「ネット選挙の利便性」との兼ね合いから慎重だったネット規制ですが、近年の選挙でAIによる偽動画・偽音声が拡散されたり、閲覧数稼ぎ(アテンション・エコノミー)を目的とした中傷が横行したりしたため、与野党が合意して法制化に踏み切りました。
そういう最中に表面化した「他候補への誹謗中傷動画の投稿・拡散疑惑」なのです。
今回の法改正は、SNSの持つ「誰でも手軽に発信できる」という民主的なメリットを活かしつつ、選挙の公平性を根底から壊しかねない「テクノロジーの悪用」に歯止めをかける日本のネット選挙史上大きな転換点となる内容です。「公職選挙法」を運用する行政のトップである首相やその最側近が、権力を得るためにSNSを悪用した中傷工作に関わっていたのかどうか。これは重大な問題です。この真相究明は「公職選挙法」の改正にあたる立法府の義務だとも言えるのではないかと私は考えています。
今後の日本の選挙のあり方や政治倫理の基準を決める極めて重要な局面です。立法府には、認められた国政調査権を発揮して徹底的に真相解明をした上で、きちんとした「公職選挙法」の改正にあたって欲しいと思っています。
だから高市陣営による「他候補への誹謗中傷動画の投稿・拡散疑惑」は、国会で徹底的に究明されるべき問題なのです。
どうでしょう、ホンコンさん。
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Book Review
『ナイン・ストーリーズ(Nine Stories / 9つの物語)』
J.D.サリンジャー著 中川敏訳 集英社文庫 467円+税

J.D.サリンジャー(J.D. Salinger)が1953年に発表した短編集『ナイン・ストーリーズ(Nine Stories / 9つの物語)』。『ライ麦畑でつかまえて』と並ぶ彼の最高傑作であり、20世紀の文学に決定的な影響を与えた短編の名作集だと言われている。僕は圧倒的にこの短編集の方が好きだ。
はじめてこれらの物語に出会ったのは大学に入る前だった。図書館で読んだ「現代アメリカ文学全集」に収められていた。戦争(第二次世界大戦)のトラウマと生きづらさをテーマにした『9つの物語』に脳みそを鷲掴みにされた気がした。戦勝国の元兵士、市民も敗戦国のそれと同様の、いやそれ以上かもしれないトラウマを抱えていると。戦争の勝ち負けなんて国にとってどうかということで、ひとりの人間にとっては、そんなことよりも戦うことで得る傷の方が遥かに大きいのだと知った。
以来何かにつけて『9つの物語」を繰り返し読んできた。とりわけ『エズメのために――愛と汚辱をこめて (For Esmé – with Love and Squalor)』は何かあるとページを開いてきた。「squalor」の意味が知りたくて、原書でも何度も読んだ。なんとなくわかったことは、「汚辱=squalor」とは精神にダメージを与えてしまう戦争そのもののことなのだと。
サリンジャーが生きてたら言うだろうな。「どうしてみんな醜い戦争なんかするのだ!?」と。最近では若い人たちの中にも勇ましいことを言う人も少なくない。言うのは勝手だが、戦争に行くのは、最前線で戦うのは、あなたも含めて若い人たちなのに。そういう勇ましい人たちにこそ読んでほしい1冊だ。
1950年代からたびたび翻訳されてきた。僕がはじめて読んだ「現代アメリカ文学全集」は繁沢敦子訳。格調高くて、少々硬派で僕にはちょっと読みづらい。次に読んだのが野崎孝訳。エズメの「〜あそばせ」「〜ですのよ」という口調がいかにも上流階級のお嬢様的だ。翻訳の中でいちばん今の感覚に合うのじゃないかなと思うのは柴田元幸訳。エズメはちょっと生意気でチャーミングな13歳の少女として登場する。でも僕にとってのベストは野崎孝訳かな。
写真は出張先で文字に飢えて買った中川敏訳。悪くはないけどね……。
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揺れて歩く人々の問
憲法9条を変えるべきだと思いますか? 守るべきだと思いますか?

憲法が話題になりつつあります。特に今の政権は性急に憲法を改正(立場によっては改悪)しようとしているようです。大きな理由は、現憲法が制定された時代とはさまざまな側面で状況が変わったからというものです。特に現政権が変えたいのは第9条、戦争の放棄、戦力の不保持、交戦権の否認という部分であるように思えます。この国を戦争ができる国にしたいようです。そこであなたにおききします。あなたは憲法9条を変えるべきだと思いますか? 守るべきだと思いますか?
日本国憲法
第二章 戦争の放棄
第九条 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
② 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。
CHAPTER II. RENUNCIATION OF WAR
Article 9. Aspiring sincerely to an international peace based on justice and order, the Japanese people forever renounce war as a sovereign right of the nation and the threat or use of force as means of settling international disputes.
② In order to accomplish the aim of the preceding paragraph, land, sea, and air forces, as well as other war potential, will never be maintained. The right of belligerency of the state will not be recognized.
回答結果はこちらからどうぞ。
https://m.facebook.com/groups/1651099238372682/permalink/3662612103888042/
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Chi-B Hasegawaさん
私の中学生時代は社会の授業でこれを習っていたし、暗記のテストもあったように思います。だってこの文が記憶にありますもん。道徳の授業で「にんげん」という教科書も小学校から中学校まであって、沖縄の事とか、被爆者の人々のこととかアイヌの人の事とか在日朝鮮人の人への差別や部落差別も全て何年もかけて習いました。「ああ、許すまじ原爆を」とか、「チューリップのアップリケ」という歌も先生に授業で教えてもらって今も歌えます。今はいったい何を教えてるんでしょうね。
コメントいただいた皆さん。ありがとうございました。
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次の問いは次回ライブ配信時にお知らせします。〈揺れて歩く人々の対話テーブル〉でお気軽にコメントくださいね!
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しみてつコラム
生涯やんちゃに遊びたい

少し前、そうコロナウイルスの感染拡大前のことだ。足繁く通っていた種子島で、「ダメンズ」というグループが自然発生した。文字通りダメな男ばかりが、おたがいを呼び合うのか、ダメな大将がやってる寿司屋に集まりただひたすら飲むというそんなゆるいグループだった。
メンバーはその寿司屋の大将を筆頭に、種子島のファッションリーダーと呼ばれる派手男、仕事してんだかしてないんだかわからない洗濯屋の社長、毎日酔っ払ってる作曲家、生徒たちの前でネクタイの鉢巻姿で踊る教師、その他諸々本当にダメな大人ばかりが集まっていた。
僕は月のうち4、5日しか種子島にいないのだが、そのダメぶりが評価されたのか「会長」にまつりあげられてしまった。寿司屋の大将は名誉会長だった。私が島にいる間はもちろん、僕が不在でもメンバー諸君は遺憾なくダメぶりを発揮し、島では、特に西之表市西町では一際注目されるような存在に。
しかし断っておくが、ダメだとは言ってもみんなちゃんと仕事をし、自分で稼いだお金でダメをやっていたわけで、ヒモになったり、反社会的なやり方だったり、誰かの扶助を受けていたりしたわけではないし、本人も自分がダメだなどと心底思っていたわけではない。自分の生き方をまっとうしていただけなのだ。それが周囲の大人らしい大人と比べると少々理解を超えている。そんなことだったと思う。
でも、底しれぬダメ生活の結果、名誉会長、ファッションリーダー、洗濯屋の社長が相次いで命を落とした。作曲家は島を離れ、僕も大病を得て今は小ぢんまり生きている。
最近よく思う。本当の「ダメ」って何だろうって。それは社会の常識に当てはまらない、あるいは社会の常識に背を向けて生きていることを言うのではないかと。世間から言わせれば「やんちゃ」ということだろうか。先だったメンバーは生涯やんちゃだったということになる。
ある友人は言いう。
「世間に合わせて小さくまとまるより、自分らしく面白く生きるほうが粋じゃないか。『いい大人』より『面白い大人』でありたい。生涯やんちゃ、最高じゃないですか」
僕も思う。やんちゃな大人のどこが悪い!? 型にハマった大人ほどつまらないものはない。なのにそういう大人に限って「私は世間を知ってます」みたいな顔して威張ってる、と。そんな生き方はつまらないと思わないか。
生涯やんちゃに遊びたい。
だから僕は、70歳を過ぎた今も髪を伸ばしたりパーマをかけたり、いまだに派手な服で身を包み、ロックな日々に明け暮れている。でも仕事のことも、暮らしのことも、この国のことも、経済のことも、憲法9条のことも、世界のことも、ちゃんと考えてる。大人だから当たり前のことだ。
さ、今日も楽しくやろうか。
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2020年4月15日 初版発行
価格:2420円(本体2200円+税)
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次号は2026年7月10日(金曜日)配信予定です。
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