INDEX
- 横目流し目 猫には関係のないこと
- Prof. Tagawa の揺れる音楽道 (3月14日に配信します)
- 清水哲男のサンクチュアリ まさよし@西大路九条, 京都市南区
- 揺れて歩く人々の問い
- 写真展のご案内
- 清水哲男新刊書のご案内
- ご購入のご案内
===
横目流し目 猫には関係のないこと

空前の猫ブームだそうです。
ブームを超え、なんだか「ネコノミクス」と呼ばれる巨大な経済圏を形成しているという話もあります。驚きましたが、2026年の猫の経済波及効果は約2兆9,488億円に上ると言われています。これは、2025年に開催された大阪・関西万博の経済効果(約3兆円)に匹敵する規模だそうです。市場でいうとキャットフードや医療費だけでなく、コンビニの限定スイーツ、ハイテク家電、住宅メーカーの猫共生型マンションなどへのひろがりを見せていると。猫の「QOL(生活の質)」を重視し、一緒に暮らすという傾向が強いのだと。実際、野良猫の数は劇的に減っているし、殺処分される猫の数も同様に激減している。それはきっと猫も幸せなことだろうと……。
野良猫と呼ばれていた猫たちは、ボランティア団体や行政によるTNR活動(捕獲して手術し、元に戻す)の普及により、地域猫、まち猫、さくら猫という呼び名に変わり、人間の手で完璧近くコントロールされているのだそうです。外で生まれる子猫の数が抑制されるわけですから、野良猫が減っていくのは当然ですね。その結果、一代限りの命として地域で見守られる猫が定着してきたのです。それでもきっと猫にとっては幸せなことだろうと……。
でも、と僕は思います。地域猫、まち猫、さくら猫、どんな名前で呼ばれるかは猫たちにとってどうでもいいことだと。捕獲して手術し、元に戻して呼び名が変わる。これは人間にとっては「救済」や「共生」の象徴ですが、猫たちからすれば、生殖という生物の本能を断たれ、なおかつ過酷な路上での生活を継続するという現実があります。まちで、路上で生きていくことに何も変わりありません。
僕もよく猫を撮ります。まちや野にいる猫たちです。彼らを見て可愛いという人がいますが、それは人間の上から目線以外の何ものでもありません。彼らの置かれた環境は呼び名が変わっても厳しい。人に懐く猫たちは稀で、多くは敵愾心を持ち、緊張感をみなぎらせて生きていると僕は思っています。
経済波及効果が万博を上回ろうが、いろんな産業に猫関連の市場がひろがろうが、猫には関係のないことなのです。
関心は人間にあるのです。
===
清水哲男のサンクチュアリ
ちゃんとした焼き鳥が食べられる
酒と炭火焼 まさよし@西大路九条, 京都市南区

酔人なら誰でも思うだろうが、徒歩圏内にお気に入りの店を持つことはうれしいことだ。
出勤もせずに自宅のような仕事場に閉じ籠りっぱなしで1年を明け暮れるような酒飲みの私にとって、夕刻に仕事を放棄し酒に塗れる場所を持つことは生活の、いや人生の必須条件と言ってもいいだろう。南九州一の歓楽街天文館のど真ん中に事務所があった頃はその条件を完璧にクリアしていた。が、コロナ禍を経て鹿児島市下伊敷という郊外に移ってからは、条件を放棄し酒を飲まない日々を楽しんでいる。それでもたまには酒をという日があるが、酒場のネオンは遠く、面倒だからやめとくかということになる。


この頃は月の半分近くを京都で過ごすことが多い。京都はやはり都会だ。まちのあちこちに酒場はある。宿舎のある西大路九条、JR西大路駅界隈もそうだ。だから暇な夜は探検気分であちこち歩き回る。そして実家のあった場所から歩いて5分ほどの西大路通沿いに見つけたのが『酒と炭火焼 まさよし』だ。女性の名前を店名にした酒場は多いが、男性の名前のそれは少ない。これは漢気(おとこぎ)を売りにした無骨な店かもしれないと思って飛び込んだ。


間口は狭いが奥行きは広く、カウンターも長い。ひとりでも気にすることなく楽しめる。
メインは炭火で焼く焼き鳥だ。おおよそのものが200円台だがネタは大きい。タブレットでオーダーするというのが今風で年寄りにはちょっとという人もいるかもしれない、が、そこは味がカバーしてくれるはずだ。


正直にいうとあまり期待はしていなかったが、実際味わってみてここの焼き鳥は京都でもいちにを争うと思った。にらんだとおり漢気あふれるマスターが炭火でしっかり丁寧に焼いた鶏肉は絶品と言っていい味だった。久しぶりにうまい焼き鳥を食ったぁ!という感じだった。あっさりした部位は塩で、脂が乗ってるような部位はタレ、がおすすめだ。まあ、ひと言でいえば、ちゃんとした焼き鳥が食べられるということだ。

余談だがマスターのお父さんが徳之島出身で黒糖焼酎もあるし、日本酒もいろいろ揃えてある。私は焼酎しか飲まなかったが(ボトルキープしてしまった)。鹿児島に縁があるということでもシンパシーを感じてしまった。

酒と炭火焼 まさよし
京都市南区吉祥院九条町39-9 アバンティ吉祥院 1F
TEL : 075-600-9560
===
揺れて歩く人々の問い
死ぬまでやり続けたいこと、押し通したいことありますか?

天文館に100歳を目前にして飲み歩いていた伝説のおじいさんがいました。毎週映画を観に行って、その帰りに天文館で飲む。とっても渋くて格好よかった。僕もあんなふうに生きられたらいいなあとずっと思っています。自分のライフスタイルをギリギリまで押し通す。素敵だと思いませんか。そこであなたにおたずねです。死ぬまでやり続けたいこと、押し通したいことありますか?
ーー
後野 典子さん
うちの母は91歳で、本を読むのが大好き。近くの公民館の移動図書館にせっせと通って、ない本はパソコンで予約して借りてます。でも、本は雑多な時代小説か推理小説だったり、流行りのわかりやすい小説で、あたしが読みたい本はあまりないので、話題にはならない。あれは活字中毒で小説中毒なんだなぁ。
読んだ本はメモ帳にきっちり記録してあるよう。
あれは、死ぬまでやるんだろうな。
昔住んでいた豊中の一軒家の大家のおばあちやんは、やっぱり90過ぎていたと思うけど、一人暮らしで、タバコが好きで、お菓子の大きなカンカンのフタに水入れて、その中に大きな灰皿置いて、吸ってた。毎朝コーヒーをドリップで入れてトースト食べて、たまに朝からフォルクス行ってステーキペロッと食べてた。ああいうふうにあたしもなりたい☺️
ーー
Masako Fujiiさん
色々持病はありますが、死ぬまで呑めると良いなと思います。
本当にしんどくなったら、呑めないだろうし、美味しく呑める程度の病人でいられたら良いな。
肝臓だけでなく、呑み歩く足腰も必要ですね。
ーー
Fumihiko Tagawaさん
誰からものぞまれているわけでもないのに、ひとりで頑張ってカッコつけて生きていきたいと思います。
ーー
コメントいただいた皆さん。ありがとうございました。コメントは以下のページからもご覧いただけます。
https://www.facebook.com/groups/1651099238372682/posts/3527329924082928
次の問いは次回ライブ配信時にお知らせします。〈揺れて歩く人々の対話テーブル〉でお気軽にコメントくださいね!
===
写真展のご案内
清水哲男写真展『野良の群像 Backstreet Cats』
俺の撮った猫は可愛くない

大阪会場 @cafe gallery Space Mu
4月15日(水)〜19日(日)
https://fb.me/e/cnHE54oqb
京都会場 @JARFO京・文博
4月29日(水・祝)〜5月9日(土)
https://fb.me/e/3AlJikMyL
● ● ●
★清水哲男YouTubeチャンネルの登録はこちらから!
https://www.youtube.com/@office432
★『時間の隨』ご購入はこちらから
著者が本著の中で目指したのは流れ行く時間の可視化です。身の回りの何気ない風景、漂う空気、そして人々との出会いを縁に時間を紡いでいきます。
今回は完全私家版としての上梓です。大手書店、Amazonなどでの取り扱いはありません。購入ご希望の方は下記URLからどうぞ。
https://shop.office432.jp/items/103499501
★揺れて歩くニュースバックナンバーはこちらからどうぞ。
https://interearth.jp/archives/category/mail-magazine
★「揺れて歩く」ご購入のご案内
「揺れて歩く ある夫婦の一六六日」は下記のネット通販をご利用ください。
清水哲男事務所のBookShopでは銀行振込、クレジットカード決済となります。
清水哲男事務所のBook Shop
https://shop.office432.jp/
【「揺れて歩く ある夫婦の一六六日」概要】
頁数:192p
体裁:B5変形横型(182mm×210mm)
ISBN:978-4909819086
2020年4月15日 初版発行
価格:2420円(本体2200円+税)
======
最後までおつきあいありがとうございました。
本メールマガジンは原則毎月2回隔週にお届けいたします。
次号は2026年3月27日(金曜日)配信予定です。
発行:揺れて歩くニュース編集室
発行者:清水哲男
Mail:info@office432.jp
揺れて歩く人々の対話テーブル
https://www.facebook.com/groups/1651099238372682/
【揺れて歩く&妄想ラジオ】第2、第4金曜日 20:00〜21:00
https://www.youtube.com/@office432