INDEX
===
横目流し目 鏡を見ながら考えた

男も見た目を気にするべきだと、誰かが言ったとか言わなかったとか……。若い頃は見てくれなんてどうでもいい! 中身で勝負だ!などと息巻いていましたが、この歳になって少々考えが変わってきたようです。見た目にも少しは気を遣わないとと、毎朝寝起きの顔を鏡で見るにつけ強く思うのです。
やたらと小ジワが増え、シミさえところどころに。目の下は腫れぼったくクマができています。歳相応だといえばそうなのだろうけど、なんだか醜いなあとため息のひとつもつきたくなりました。
で、SNSで流れてきた男性用のスキンケアを試してみようと思い立ちました。10日間のお試しセットです。根が真面目ですので、説明書をじっくり読んで、書いてある通りに10日間試してみました。が、鏡の中の自分の顔には全く変化がありませんでした。70年以上生きてきた結果の顔ですから、そう簡単に変わるわけないじゃないかと自嘲頻りでした。生きてきた時間の重さが顔に出ていると思えばいいだけのことじゃないかと。
「男の顔は履歴書」という古臭い言い方があります。
そうだとしたら、僕は履歴詐称をしようとしたのかも。
それほど大した履歴もないくせに……。
===
BOOK Review
人の成長を喜んでいるうちに、自分はどんどん歳をとっていく…
ま、いっか(笑)

大量の発送作業が始まり、今、何人かの方にお手伝いをお願いしながら、せっせと作業を進めています。
そんな中で、私にとって、とても嬉しいことがありました。
昔、お店に「お客さん」として来てくれていた子どもたちが、大きくなって、今度は「アルバイト」として手伝いに来てくれているのです。
昨日は、大学1年生のEくん。今日は芸術家になったCさん。
2人とも、もう立派な大人なのに、私の中には、あの頃の小さな2人の姿が残っています。
だから今でも、つい「ちゃん」付けで呼んでしまう。😊
歳はずいぶん違うけれど、2人とも絵の道を歩んでいます。
そして、私の知る限り、それぞれにいろんなことを乗り越えて、今、自分の道を歩いている。
そんな2人が、テキパキと作業をしてくれて、なんと頼もしいこと!
もう、完全に即戦力です。めちゃくちゃ助かっています。😆
でもね……。昔、お客さんとして来てくれていた子どもたちに、今度は私が助けてもらっている。そう思うと、なんだか胸がいっぱいになります。
絵本を通して出会った子どもたちとの時間は、その場だけで終わるものじゃないんですね。
何十年も経って、こんなふうに思いがけない形で、またつながっていく。
嬉しいなぁ。本当に、感無量です。
子どもは、いつの間にか大きくなる。でも、出会った頃の姿は、いつまでも心の中に残っている。
ふと、『おおきくなるっていうことは』を思い出しました。
中川ひろたか・文
村上康成・絵
童心社 1,540円
幼児から大人まで
===
揺れて歩く人々の問
あなたは「アメリカ」好きですか? 嫌いですか?

この頃なんともお騒がせな『トランプのアメリカ』ですが、あなたはアメリカという国、エリア、文化、アート、音楽……、そんなこと全部ひっくるめて、あるいは個別に、好きですか嫌いですか?
清水はガキの頃からアメリカのフォーク、ロック、ブルース、ジャズにまみれて育ちました。着る物だってそう。ジーンズは501、スニーカーはconverse、Tシャツは6オンス以上の厚手で脇に縫い目がない丸胴編み。コーラはペプシ、キャラクターはスヌーピー、小説はキングにバロウズにサリンジャー。70歳過ぎてもてな感じです。で、アメリカが好きかというと、これがそうでもない。嫌いな側面の方が多いかも。
さて、皆さんはいかがでしょう。
ーー
大井 智さん
僕も先輩と同じような背景で育ちました。米国は悪い面含めても好きでも嫌いでもないですが、体と脳みその中はアメリカンに侵されていると思います。一方で常に無意識に母国と比較対象しているせいかで日本国大好きです。
ーー
宮園 寛さん
若い頃から欧州かぶれの捻くれ者だったので一部のNYスノビッシュ以外の米国文化を小馬鹿にしていた10代でしたが、その後文化は世界的に影響しあっていると思い知らされ米国文化への尊敬も抱くようになりました。が、国家としての特に最近の米国はちっとも尊敬出来ません。あ、それは自国に対しても同様ですね、個々の素晴らしさが集団になると歪になるのは世界共通なのかもしれません。と言うわけで「アメリカ」どうでも良いですw
ーー
松園 功さん
若い頃アメ車に乗ってましたが、特にアメリカが好きとか、嫌いとか思いは無く好きな車🚙という感じでした。
ーー
Chi-b Hasegawaさん
大好きです。何回も永住権獲得に挑戦したけどダメでした。できることなら老後はアメリカのBlack peopleの多い地域の介護施設でゴスペルやファンクやR&Bに囲まれてあの世に生きたいほど。日本は合いません😭
ーー
森川 勝之さん
吉田ルイ子さんの本に「アイ ヘイト バット アイ ラブ」という本がありました。僕の気持ちはこれですね。日本に対してもそう思っています。
ーー
コメントいただいた皆さん。ありがとうございました。コメントは以下のページからもご覧いただけます。
https://www.facebook.com/groups/1651099238372682/permalink/3797124203770164
https://www.facebook.com/photo?fbid=4413476525571818&set=gm.3797124203770164&idorvanity=1651099238372682
次の問いは次回ライブ配信時にお知らせします。〈揺れて歩く人々の対話テーブル〉でお気軽にコメントくださいね!
===
しみてつコラム
木屋町於石(おせき)橋

京都の冬は胸が痛むほどの寒さだ。
ふたりの女が橋の上にたたずむ。荷物を詰め込んだ大きなバッグをぶら下げ川面を見つめている。何羽かの水鳥がせわしく動き回っている。水鳥を見るにしてはすでに10分ほど立っている。誰かを待っているのだろうか。それにしてはこの近所には喫茶店がたくさんあるのに……。寄り添うように立っているのに会話のないことが不思議だった。
ふたりは親娘だろうか。いや姉妹か。背の高い女はずいぶん若そうだ。小柄な女はその母親だといってもいいくらいの歳周りに見えた。眺めている間に親娘か姉妹にしか思えなくなっていた。友達ならもう少し会話も笑顔もあっていいと思ったのだ。親娘か姉妹が家族を待っている。そんなストーリーを思い浮かべた。
ひとりの若い男がふたりに近づき背後から声をかけた。ふたりが振り返る。男にも女たちにも笑顔はない。男は話しながら女たちを交互にチラチラ見ている。まるで値踏みをしているようだ。年嵩の女が自分の胸を指さしている。「それは私だわ」と言うように。力尽きたような笑みを浮かべ男の手を取った。
男は若い女をじっと見たが、若い女は視線を川面に戻した。
男と年嵩の女は橋の袂のホテルに消えた。取り残された女はそれを見届けてふっとため息をついたようだ。それは白い空気となりすぐに消えた。
やがてもうひとり男が現れて女に声をかけた。女は同じように自分の胸を指さし弱々しい笑みを浮かべた。そうして先のふたりと同じホテルに消えた。
女たちは寒空の下春をひさいでいたのだ。
木屋町於石橋。京都の冬は厳しい。
だが厳しい人生よりはましかもしれないな。
ふたりの女の笑みを思い浮かべながらそう思った。
===
清水哲男のSNS、お友達申請、フォロー、チャンネル登録、よろしくお願いいたします。
FaceBook https://www.facebook.com/tetsuo432
Instagram https://www.instagram.com/sekigaisen/
Threads https://www.threads.com/@sekigaisen
YouTube https://www.youtube.com/@office432
● ● ●
★『時間の隨』ご購入はこちらから
著者が本著の中で目指したのは流れ行く時間の可視化です。身の回りの何気ない風景、漂う空気、そして人々との出会いを縁に時間を紡いでいきます。
今回は完全私家版としての上梓です。大手書店、Amazonなどでの取り扱いはありません。購入ご希望の方は下記URLからどうぞ。
https://shop.office432.jp/items/103499501
★揺れて歩くニュースバックナンバーはこちらからどうぞ。
https://interearth.jp/archives/category/mail-magazine
★「揺れて歩く」ご購入のご案内
「揺れて歩く ある夫婦の一六六日」は下記のネット通販をご利用ください。
清水哲男事務所のBookShopでは銀行振込、クレジットカード決済となります。
清水哲男事務所のBook Shop揺れて歩く人々の問
あなたの好きな音楽について聞かせてください
https://shop.office432.jp/
【「揺れて歩く ある夫婦の一六六日」概要】
頁数:192p
体裁:B5変形横型(182mm×210mm)
ISBN:978-4909819086
2020年4月15日 初版発行
価格:2420円(本体2200円+税)
======
最後までおつきあいありがとうございました。
本メールマガジンは原則毎月2回隔週にお届けいたします。
次号は2026年11月13日(金曜日)配信予定です。
発行:揺れて歩くニュース編集室
発行者:清水哲男
Mail:info@office432.jp
揺れて歩く人々の対話テーブル
https://www.facebook.com/groups/1651099238372682/
【揺れて歩く&妄想ラジオ】第2、第4金曜日 20:00〜21:00
https://www.youtube.com/@office432